渋谷・東急本店近くの「ポスターハリスギャラリー」(渋谷区道玄坂2、TEL 03-5456-7218)で現在、「寺山修司の原稿と本-寺山修司の直筆原稿と生前全著書」展が開催されている。
寺山の没後30年を記念した同企画。1935(昭和10)年青森生まれの寺山は18歳で短歌研究新人特選「チェホフ祭」を受賞し歌壇デビュー。1967(昭和42)年には横尾忠則さんらと演劇実験室「天井棧敷」を結成し、国内外で公演。詩人や小説家、映画監督など幅広く活動し1983(昭和58)年に47歳で亡くなった。
寺山の著作やその原稿にフォーカスした同展。第1作品集「われに五月を」(作品社、1957年)から、グラフィックデザイナー宇野亜喜良さんと組んだ「フォア・レディース・シリーズ」(新書館)、グラフィックデザイナー粟津潔が装丁を手掛けた、ろうそくと火縄が付録に付いている「地獄篇」(1970年)、「ニーベルゲンの指輪・ラインの黄金」(新書館、1983年)まで、生前の編著・翻訳含めた著書全187冊を展示する。
併せて、初公開となる天井棧敷の旗揚げ公演「青森県のせむし男」(1967年)や最後に手掛けた「奴婢訓(ぬひくん)」パリ公演(1982年)の直筆台本、箱書き、演劇、映画、出版関連の直筆原稿も並べる。
開催時間は13時~19時。入場料は、一般=500円、学生=300円ほか(会期中半券提示で何度も入場可能)。月曜休廊。3月3日まで。