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渋谷で九谷毛筆細字4代目が個展-百人一首に見立てた杯一堂に

山部赤人の句を書いた「富士」。富士山の山肌の筋に沿って細字の和歌31文字を書いている(写真左の杯)

山部赤人の句を書いた「富士」。富士山の山肌の筋に沿って細字の和歌31文字を書いている(写真左の杯)

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 西武渋谷店(渋谷区宇田川町)B館8階ギフトギャラリー(TEL 03-3462-3167)で12月26日、陶芸作家で九谷毛筆細字4代目・田村星都さんの個展「100stories-盃(さかずき)に浮かべる百の物語-」が始まった。

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 1980(昭和55)年石川県生まれの田村さん。筑波大学国際総合学類卒業後、毛筆細字3代目の田村敬星さんに師事。石川県立九谷焼技術研修所実習科を修了し、小松市内に工房を構えた。昨年同店で初個展を開いて以降、ニューヨークや台北など国外でも個展・グループ展を行っている。

 九谷村(現在の加賀市)で、明治初期に「上絵職人の技術力と繊細華美な上絵付けに見合う表現」として、湯飲みや杯の内側に漢詩文を用いて書き付けるようになったのが始まりとされる九谷毛筆細字。

 同展では、杯を百人一首のカルタに見立てた作品を展示。山部赤人の句を書いた「富士」では、富士山の山肌の筋に沿って細字の和歌31文字を書いている。価格は、情景の色絵と細字の和歌を描いた読み札の杯と、下の句を楷書で書いた取り札の杯(直径5センチ)2点セットで3万1,500円。100セット限定。木箱入り。今月30日までと1月12日~14日には田村さんの来場を予定する。

 開催時間は10時~21時(日曜・祝日は20時まで、最終日は18時まで)。今月30日と1月1日~3日は20時まで、31日は17時まで。入場無料。1月14日まで。

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