渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)8階クリエーティブスペース「8/」のコートで11月29日、トークラウンジ「シブヤ・ワークスタイル事情~コワーキングスペースから考える~」が開催された。
シブヤ経済新聞(以下シブ経)が主催する同イベントは、多彩な分野から「キーマン」を招き月1回程度、トークを中心としたイベントを行う「シブ経文化センター」の第6弾。渋谷駅新南口近くでコワーキングスペース「co-ba(コーバ)」(渋谷3)を運営するツクルバ(同)CEO 村上浩輝さんとCCO 中村真広さん、渋谷を中心としたデザインオフィス物件を集めた不動産紹介サイト「TOKYO WORKSPACE」を運営する荒井昌岳さんをゲストに迎えた。進行はシブヤ経済新聞の西樹編集長が務めた。
ここ2年ほどでアメリカを中心に広がっているコワーキングスペース。国内には約100カ所、渋谷には20カ所前後が集積しているといわれている。イベントでは、「コワーキング」と「シェアオフィス」の違いや、利用者のプロフィール、渋谷に集積している理由などについて、それぞれの視点から解説。
中村さんは、映像コンテンツを使って活動をプレゼンテーション。コワーキングスペースの階上に新たにオープンしたシェアライブラリー「co-ba library」、ツクルバが考える「シェアの5原則」などを紹介した。「働く場所や働き方をDIYで作っていくのがco-baの取り組み、図書館など公共の施設をもう少し『自分のもの』にできるのがco-ba library」と解説を加えた。今後について、村上さんは「ハード面の進化だけでなく、ソフト面の進化がカギ。集まった人たちと企業をどう結び付けるかという課題にも積極的に取り組んでいく」とも。
荒井さんは、カフェやコワーキングスペースなどが入居し、渋谷らしいワークススタイルを全館で運営しているビル「旧美竹野村ビル」(渋谷1)を紹介した後、広域渋谷圏にある個性的なオフィス物件5件を紹介。「渋谷で物件を探す人や法人は、所在地の住所を含めてファッション的な側面で探す人が多い。そうした意味では、スタイリスト的な要素を求められることもあり、お客さまによって対応の範囲が広く変わる。そうした変化を楽しみながら仕事をしている」という。
当日は80人ほどの幅広い層が集まり、ゲストらの話に興味深く耳を傾けていた。