12月1日に発売される「ミシュランガイド東京・横浜・湘南2013」(日本ミシュランタイヤ・千代田区)で、広域渋谷圏からは36店が「星」を獲得した。内訳は、3つ星=2店、2つ星=9店、1つ星=25店。
2007年にアジア初の「ミシュランガイド東京」を発行。2009年に国内2カ所目となる「京都・大阪」版を刊行し、翌年に関西版に神戸を、関東版に横浜と鎌倉を追加。昨年はさらに関西版に奈良、関東版に湘南エリアが新たに加わった。来年5月には広島特別版の発売が決まっている。
同書では、「そのために旅行する価値がある卓越した料理」と定義する「3つ星」=15店(東京14店、湘南1店)、「遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理」の「2つ星」=58店(東京53店、横浜3店、湘南1店、旅館1軒)、「そのカテゴリーで特においしい料理」の「1つ星」=215店(東京175、横浜14店、湘南25店、旅館1軒)と、昨年より「星付き」は5店減り、288店となった。
広域渋谷圏では、恵比寿ガーデンプレイス内の高級フレンチ「ジョエル・ロブション」(目黒区三田1)が6年連続で、日本料理店「えさき」(渋谷区神宮前3)が4年連続で、それぞれ3つ星に輝いた。昨年韓国料理店で世界初となる2つ星を獲得した「モランボン」(神宮前6)や、すし店「海味」(港区南青山3)、現代風フランス料理店「ラ タブール ドゥ ジョエル・ロブション」(恵比寿ガーデンプレイス内)などが2つ星を維持したほか、中華料理店「小熊(シャオション)飯店」(千駄ヶ谷3)が新たに加わった。
今回新たに1つ星を獲得した「玉笑(たまわらい)」(神宮前5)はかつて恵比寿に店を構えていたそば店で、2008年12月末の閉店から約2年半の沈黙を破り昨年7月に現在の場所にオープン。そのほか、現代風フランス料理店「ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー」(広尾5)、イタリア料理店「イカロ」(目黒区上目黒2)、鉄板焼き店「うかい亭 表参道」(神宮前5)、ふぐ「司」(南青山1)などが引き続き名を連ねるが、現代風フランス料理店「フロリレージュ」(南青山4)とフランス料理店「レストラン アイ」(神宮前1)が星を逃した。
日本ミシュランタイヤは11月28日、国内で発行している同書を閲覧・検索できるウェブサイト「ミシュランガイド・デジタル」をオープン。2013年度版のほか、今年4月に発売された「ミシュランガイド北海道2012特別版」など4冊で紹介する1683軒(同日15時現在)を掲載。用途や「星」の数、エリア、料理のカテゴリーで検索することができる。PC・スマートフォン対応。月額210円。構築・運営はぐるなび(千代田区)に委託する。
価格は2,520円。今年度から日本語版のみの刊行。英語版はウェブサイトで公開予定。