渋谷駅東口の14番出入り口が11月16日終電後に廃止され、17日から50メートルほど南に新設された新たな14番出入り口の供用が始まった。
廃止は、現在同駅周辺で進められている渋谷駅中心地区基盤整備事業の一環。今年10月に渋谷区が発表した方針によると、駅東口エリアはバス・タクシー乗降場を再配置するほか、地下階には雨水貯留施設を作る予定。東急百貨店東横店東館の地下を流れる渋谷川の移設も予定されている。
旧14番出入り口はシャッターで封鎖され、年度内に解体される予定。東横線渋谷駅と渋谷ヒカリエを結ぶ跨道橋の下に設けられた新14番出入り口はスペースが狭いことなどから、エスカレーターは上りのみ設置された。地下3階では、東京メトロ副都心線・改札口に近い場所に新たな通路が設けられた。仮設のもので5年程度の運用を予定しているという。
同事業では、東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転開始に伴い、2013年3月15日の終電で東急東横線渋谷駅が廃止され、同3月末で東急東横店東館が営業を終了。東急電鉄・JR東日本・東京メトロの3社が取り組む渋谷駅街区開発事業として、事務所や店舗などが入るビル3棟(西棟=高さ約76メートル、中央棟=同約61メートル、東棟=同約230メートル)を建設することが発表されている。