「モバゲー」などを展開するディー・エヌ・エー(渋谷区渋谷2)は11月14日、渋谷ヒカリエ(同)で実名登録制無料通話アプリ「comm(コム)」の発表会を行った。
同社が10月23日から提供している同アプリは、「無料通話への強いニーズがあった」ことから新卒1~3年の若いチームが開発。コンセプトは「もっとつながる、高音質な無料通話アプリ」。
同サービスでは、通信の安定性のため音声データ通信は「クライアント・サーバー方式」を採用し、ネットワークインフラストラクチャーを使用。一般的な携帯電話での通話よりも高いビットレートの音声コーデックを使うことで「高音質」を実現した。
メッセージ機能は個人またはグループで使える。専用アプリをダウンロードし、登録したユーザーには「@co-mm.com」のアドレスを自動的に付与するため、ユーザーの携帯端末の電話帳を同アプリに登録している場合、同アプリを利用していない人(PC、フィーチャーフォンユーザー含む)にもメールとして無料でメッセージを送れる。
同社は来年中ごろまでに国内1000万ダウンロード、世界規模で数千万ダウンロードを目指す。将来的には、「モバゲー」や「ビッターズ」など同社が運営するプラットホームとの連携を図り、相互価値の向上を目指すという。
今月16日からはテレビCMのオンエアを開始。会場にはCMに出演する女優の吉高由里子さんも登場。「大事な話の途中で切れたり、聞こえづらかったりすることがない」とし、無料通話なので「携帯の充電が無くなるまでしゃべり続けると思う」と話した。
利用無料。配信地域は日本や欧米、アジアなど204の国や地域。対応言語は日本語と英語。iOS・Android共に対応。