明治神宮外苑を中心に10月30日、デザインイベント「東京デザイナーズウィーク2012」が始まった。
今年で27回目を迎える同イベント。今年は「Hello Design」をスローガンに12コンテンツを展開。参加する国内外の企業・デザイナー・ギャラリーなどが、それぞれの作品や取り組みを発表する。
今年注目のコンテンツは、巨大テントの最奥で展開する「伊藤若冲 感性インスパイア作品展」。花鳥画「動植綵(さい)絵」などで知られる江戸時代の絵師・若冲の作品にインスパイアされ制作した作品が並ぶ。作品は、浅葉克己さん=「腕木通信」のアルファベットで「TOKYO」の文字をデザインしたびょうぶ、宇川直宏さん=自身で運営するライブストリーミングスタジオ「DOMMUNE」に「若冲マニア」を招き番組を生放送、武田双雲さん=「眼」という書、猪子寿之さん率いるチームラボ=「升目画」という表現方法にインスパイアされたデジタル作品、三原康裕さん=「群鶏図」にインスパイアされたカムフラージュ柄の洋服ほか、国際コンペティション作品を含め約118作。
そのほか、今年新たに企画したソフトウエア・デザイン展「デザインネクスト」、国内で活動する50組の建築家が参加する「建築模型展」なども展開。テント内に設ける特設ステージでは、同イベントと連動するテレビ番組「TOKYO DESIGNERS WEEK.tv」の収録も行う。
屋外では、貨物用コンテナを再利用した「コンテナ展」を今年も開催。3Dプリンターやレーザーカッターなどデジタルファブリケーションツールで作った家具のFABLAB SHIBUYAのインスタレーションや、テクノポップユニットPerfumeを素材にしたクリエーター集団「ライゾマティクス」のインスタレーションなど27の企業・クリエーターらがコンテナを演出する。
屋外ではほかにも、47校57チームが参加する「学校作品展」、会期中約50以上を行う同イベント参加クリエーター・学生らによるワークショップ、直径30メートルの「TWDドーム」でのライブイベント、トークイベントなども予定する。
開催時間は11時~21時(ハローナイトは22時まで、最終日は18時まで)。入場料は、一般=2,500円、大学生=1,500円、高校生=1,000円、18時以降入場の「ナイト割」=1,500円ほか。11月5日まで。