恵比寿駅東口に10月26日、スーツ専門店「SUITS SELECT_EBISU(スーツセレクト恵比寿)」(渋谷区恵比寿1、TEL 03-6408-5921)がオープンした。経営はコナカ(横浜市戸塚区)。
2001年に1号店をオープンした「スーツセレクト21」を前身とする同ブランドは、2007年からクリエーティブディレクター佐藤可士和さんをプロデューサーに迎えリブランド。商品の95%はツープライスで、スーツは「ブラックライン」と「シルバーライン」の2ラインで展開。ブランドロゴは、「2プライス×2ライン」を表現したシンプルな4本の縦ラインを採用している。
恵比寿西口に2004年6月~2007年3月、「スーツセレクト21」の店舗を構えていたこともあり、恵比寿への再出店を考えていたという。三菱東京UFJ銀行東恵比寿支店跡に出店した同店の店舗面積は、1階~3階の3フロア合わせて約1350平方メートル。国内外に出店する全店舗の中で最大の面積となる。木目やシルバーを基調にした店内は「ウオークインクロゼット」をイメージし、フロア中央に平台を配し選んだスーツやシャツなどを合わせられるようにしている。
1階では、シーズンアイテム、フォーマルスーツ、シューズ、バッグ、シャツ、ネクタイを扱うほか、2階は既成のメンズスーツを展開するとともに、パターンオーダーコーナーを初めて設置。3階には、同ブランド初となるウィメンズ専門フロアを設けた。同ブランドの全アイテムをそろえるほか、シューズやバッグなどアクセサリーの品ぞろえを強化。既存店では客単価が2万円弱だったが、同店では2万円~2万5,000円を見込んでいる。
商品は、スーツ=1万8,900円または2万9,400円、フォーマルスーツ=2万9,400円または3万9,900円、シャツ・ネクタイ=2,990円または3,990円ほか。パターンオーダーは、スーツ=3万9,900円または4万9,900円。同店から新たにシャツ(5,900円~)とネクタイ(6,990円)のパターンオーダーも始めた。
同日同所で行ったオープニングセレモニーには佐藤さんも出席。「2007年当初、(店舗の)たたずまいはあまりイケていなかったが、商品は、このクオリティーをこの値段で提供できるということに驚いた。(それを)正確に提示できるお手伝いができればと引き受けた」と振り返る。「インテリアのみならず商品のクオリティーもアップし、ブレないでコツコツと石を積み上げてきた感じ。(恵比寿店は)集大成のような店としてオープンできた」
同社湖中謙介社長によると、ここ10年ほど「スーツの需要が減っている」という。顧客層も40~50代が減少し、20代前半に主軸が移ってきている。同ブランドでも、コアターゲットを18歳~20代に据え商品開発を行っている。
スーツセレクトは今年国内16店(恵比寿店を含む)、海外3店舗(10月現在)を出店しており、来期には同ブランドのみで年商100億円の売り上げを見込む。「(恵比寿店は)当ブランドの成長にドライブをかける象徴となる店にしていきたい」と湖中社長。同店の初年度売り上げは5億円を目標に据える。
営業時間は11時~21時。同店限定商品として、佐藤さんとコラボした直線的なフォルムが特徴のブリーフケース(ナイロン8,190円、合皮1万2,600円)ど約15アイテムを販売。11月11日まで記念セールを行う。