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たばこと塩の博物館で「江戸の判じ絵」展-作品100点、問題1000問以上

勝手道具の判じ絵がまとめられた「勝手道具はんじもの 下」(歌川重宣画、1849年~1851年)

勝手道具の判じ絵がまとめられた「勝手道具はんじもの 下」(歌川重宣画、1849年~1851年)

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 渋谷・公園通りの「たばこと塩の博物館」(渋谷区神南1、TEL 03-3476-2041)4階特別展示室で現在、「江戸の判じ絵 ~再び これを判じてごろうじろ~」展が開催されている。

「茶釜」という答えを導き出す判じ絵 

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 江戸時代により庶民が楽しめるようなものとして広まったという、言葉遊びの一種である「判じ物」。その中で、言葉を絵に置き換えたものを判じて(=解く・推理する)答えを出す「目で見るなぞなぞ」を「判じ絵」という。例えば、ゾウと金太郎の上半身が描かれていれば、「ぞう・きん=雑巾」と判じる。答えありきで絵が描かれるため、描かれている絵と答えは無関係で「荒唐無稽なものばかり」。

 同館では1999年に同テーマで展示を行ったところ「好評だった」という。その時の反響を踏まえ今回は50点ほどの初出展作品を含む約100点の「判じ絵」を一堂に紹介する。道具や動物、食べ物、地名など分野ごとに問題がまとめられた「物尽くし判じ絵」を多数展示。1枚には10問以上の問題が載っており、問題数は1000問以上になる。作品にはそれぞれ、正解を記載したパネルも用意。場内ではほかにも、種まきや収穫などを記し、1年間の農作業の指針となるように作られたという「田山暦」など、絵や記号で記した暦「絵暦(えごよみ)」も併せて展示する。

 現在の開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。入館料は、大人=100円、小・中・高校生=50円ほか。月曜休館。11月4日まで。

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