渋谷・ハチ公前広場に10月1日、外国人旅行者向けの臨時観光案内所がオープンした。

車外には「i」の文字やハチ公をデザインしたのぼりを掲出している

　渋谷区と東京商工会議所渋谷支部が中心となり、「国際文化観光都市・渋谷」を目指し渋谷区観光協会を発足。同協会は現在、渋谷マークシティ（渋谷区道玄坂1）4階の「クリエーションスクエアしぶや」内に観光案内所を開いているが、将来的に駅に近い立地で設ける必要性があると考えていることから、試験的に開設した。

　場所は同広場内に設置された東急5000系車両内。車外にはインフォメーションを表す「i」の文字やハチ公をデザインしたのぼりを掲出。同所には、英語や韓国語などの渋谷の観光ガイドブックを用意するほか、ハチ公に関する英語の資料を用意。併せて日本橋や秋葉原、浅草など都内の英語の観光ガイドブックも置く。車内にはカウンターを設け、PCで検索しながら案内も行う。

　スタッフは同協会に登録している区民通訳ボランティア8人が、1日2人体制で対応。対応言語は英語（7人）、中国語（1人）。ボランティアの1人がデザインした紫色のオリジナルのポロシャツを着用する。

　初日には10組ほどが訪れた。9割が外国人旅行客で、20～40代の欧米系の人たちが多かった。センター街の場所や、「中心的なショッピング街」の場所、円山町のラブホテル街の場所、渋谷エリアのホテルの「価格」についての問い合わせなどがあったという。

　同協会事務局長の松井裕さんは「この場所が適切なのか、どうニーズがあるのか、課題を含め今後の検討材料にしていければ」と話す。1日の想定利用者数は30人ほど。

　開設時間は13時～16時。雨天中止。10月31日まで（8日・10日・26日～28日は休み）。