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渋谷パルコで「Chim↑Pom展」-「生産・消費・廃棄」テーマに

公園通り広場にはごみ袋型のバルーン作品「Gold Experience 2012」が登場。パート1のファサードからは「C」と「P」の文字が撤去されている

公園通り広場にはごみ袋型のバルーン作品「Gold Experience 2012」が登場。パート1のファサードからは「C」と「P」の文字が撤去されている

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 渋谷パルコ・パート1(渋谷区宇田川町)3階の「パルコミュージアム」(TEL 03-3477-5873)で9月22日、「Chim↑Pom展」が始まった。

同館のネオンサインを使った「PAVILION」

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 渋谷パルコという「場所を大事にした」という同展では、「生産・消費・廃棄」をテーマにインスピレーションした作品を展示する。公園通り広場には、6メートルほどのごみ袋型のバルーン作品「Gold Experience 2012」が登場。バルーンの中には入ることもできる。

 会場エントランス近くでは、アパレルショップを再現したインスタレーション「S-H-O-P-P-I-N-G」を展開。バッグや洋服など掛かった什器、マネキンやレジカウンター、試着室などを配した空間を、茶色とゴールドを中心としたペンキでペインティング。壁面には「何が欲しくて(服を)購入しているのだろう」と考えた結果「笑顔なのでは」という答えに行き着き、「SMILE¥0」の文字を書いた。

 試着室を通った先には、同館のファサードに掲出されている高さ3メートル×幅2メートルのネオンサインを使った「PAVILION」と称した作品を展示。「C」と「P」の文字を使い、クイーンの「We Will Rock You」、クラシック「カルミナ・ブラーナ」、唱歌「蛍の光」それぞれの曲調に合わせネオンが点滅する。Chim↑Pomリーダーの卯城竜太さんによると、「C」と「P」はChim↑Pomの頭文字でもあることから「自画像に近い作品」だいう。

 「廃棄」をテーマにした作品が並ぶ空間では、渋谷センター街のごみ置き場に置かれたごみ袋に放射能標識をステンシルし、ゴミ集積車が収集する様子を収めたビデオ作品「東京BOMBerman」、バイク人口が多いことでも知られる台北で、バイクのマフラーにゴミ袋を付け集めた排ガスをゴミとして収集してもらう様子を収めたビデオ作品「台北GAS PANIC」などを上映。同展に向けた作品制作過程で出たごみも作品として展示する。

 場内に併設するショップでは、10月下旬に発売を控え、2005年からこれまでの作品をまとめた作品集「SUPER RAT」(パルコ出版、3,000円)を予約販売。併せて、7月に発売した「芸術実行犯」(朝日出版社、987円)や「P」と「C」の文字の缶バッジ(各250円)、ポストカード「BLACK OF DEATH」(210円)、groovisionsがデザインしたTシャツ(3,990円)などを販売する。

 「PAVILION」について、卯城さんは「ネオンサインは珍しくなってきているが、間近で見るとスペクタル感がある。できるとなった時はびっくりしたが、企業が乗ってきてくれるのが大事」とし、「最初からダメだと諦めてしまうことが多いが、ハードルを越えようと思えば応えてくれる人たちもいる。そうやって世界は広がっていって、どんどん面白くなっていく。『ここまでやっていいんだ』というのを感じてもらえれば」と話す。

 開催時間は10時~21時(最終日は18時まで、入場は閉場の30分前まで)。入場料は、一般=500円、学生=400円、小学生以下無料。10月14日まで(「Gold Experience 2012」のみ8日まで)。

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