神宮前のイベントスペース「BA-TSU ART GALLERY」（渋谷区神宮前5）に現在、ポップアップストア「Starbucks Espresso Journey（スターバックス エスプレッソ ジャーニー）」が期間限定オープンしている。

店頭にはオープン前から行列ができる

　スターバックス コーヒージャパン（神宮前2）初のポップアップストアとなる同店は、ドリップコーヒーなどは取り扱わず、エスプレッソドリンクのみに特化。エスプレッソの魅力・奥深さなどを「いろんな角度から提案したい」とオープンしたもので、店頭では各地のショップから選抜したバリスタが接客を行う。

　店舗面積は1階・2階合わせて約300平方メートル。席数は22席。空間プロデュースはデザインオフィスnendo（目黒区下目黒2）代表の佐藤オオキさんを起用。1階の壁一面には「書斎」をテーマに約1万4000冊が並ぶ書棚を設置。各書籍は同店で提供する「ホワイトモカ」「カプチーノ」から最も濃い「カフェアメリカーノ」まで、9種のエスプレッソドリンクをイメージした9色のブックカバーで色分けし、コーヒーカラーのグラデーションで空間を演出している。「1冊の本を選ぶように1杯のエスプレッソドリンクを選んでほしい」という思いから、注文方法は書棚から自分の好きなカラーの本を選び、店舗奥に設置されたカウンターに持っていくと、同じカラーのドリンクと交換し、そのブックカバーも進呈。ブックカバーは文庫本などを包むカバーとして実際に使えるほか、スターバックスで販売しているタンブラーの台紙としても利用できる。

　ドリンクメニューは、エスプレッソにホワイトチョコレートシロップとスチームミルクを加え、ホイップクリームをトッピングする「ホワイトモカ」や、バニラシロップとスチームミルクにフォームミルクを載せ、その上からエスプレッソを注ぐ「キャラメルマキアート」など定番7種のほか、同店限定メニューとして、通常のラテにエスプレッソをワンショット追加し、少量のノンフレーバーシロップを加えた「ダブルショート クラシック ラテ」、通常のカプチーノにエスプレッソをワンショット追加し、少量のノンフレーバーシロップを加えた「ダブルショート クラシック カプチーノ」を用意する。全ドリンクは一律500円（フィナンシェ付き、ショートサイズ、ホットのみ）で、音楽プロデューサーの藤原ヒロシさんがデザインしたペーパーカップで提供する。

　2階では、バリスタ指導の下、ミルクのスチーミングからタンピング、エスプレッソの抽出など、ラテを作ることができる「バリスタ体験」（30分程度、1回500円、定員は各回4人）を実施。そのほか、藤原さんデザインの同店限定マグ（1,500円、1日150個）や、バッグブランド「マスターピース」とコラボしたトートバッグ（3色、各3,000円、各1日25個限定）などを販売するコーナーも設ける。

　オープン後は平日で800人以上、休日で1200人ほどが来店し、連日開店前から行列ができるほどの盛況ぶり。年齢層は20～40代が中心で、7～8割が女性だという。同社広報部コンシューマーPRチーム・チームマネジャーの清水拓さんは「ラテにエスプレッソを使っていることを気づいていない方もいると思うので、まずは日ごろからラテやエスプレッソを飲んでいる方にご来店いただきたい。当店で深みを感じていただき、より身近な存在としていただけたら」とし、「ここがスタバのコアだということを伝えられたら」と話す。

　営業時間は11時～18時（土曜・日曜・祝日は10時～19時）。9月30日まで。