青山キラー通り近くに9月3日、ライフスタイルショップ「smoothday（スムースデイ）」（渋谷区神宮前3、TEL 03-6434-5910）がオープンした。経営は老舗生地メーカー・小野莫大小工業（墨田区）。

「『気持ち良い』は共感できるもの」と話すデザイナー杉原敦史さん

　デザイナー杉原淳史さんが立ち上げた同店。杉原さんはパリのメゾンでデザインとパターンを手掛けていた際に同社の特許素材「コズモラマ」と出合い、身に着けた時の肌触りやドレープに魅了され「多くの人たちに伝えたい」と帰国。同社に入社し、同店をオープンするに至った。コンセプトは「肌にあう、が見つかる。」。アートディレクションは杉原さんの同級生でもある加藤智啓さん（EDING:POST）、インテリアデザインは林洋介さん（14sd）がそれぞれ担当した。

　店舗面積は45平方メートル。ファサードは白いタイルで仕上げたほか、店内の壁面も白を基調にし、床にはカナディアンメープルの木材を使った。店内には同社の生地を展示しているほか、カウンターやベンチを備え、店舗奥にはミシンなどを置いたアトリエも併設している。

　ワードロープ第1弾はベーシックアイテムを中心にラインアップ。生地は「コズモラマ」を中心に20種展開する。商品は、重ねてもくっつかない特性を生かし生地を2重にしたほか、襟部分をゴムにしたブルゾン（3万5,000円）、肩タッグを入れ、着物スリーブに仕上げたカーディガン（6,500円）ほか。中心価格帯は、Tシャツ＝6,000円～1万1,000円、タンクトップ＝5,000円台、カーディガン＝2万円台～5万円台ほか。今後は寝具や生活用品、ペット向けのアイテムなどの展開も検討している。

　杉原さんは「衣食住の中で『衣』は1日中そばにある、一番大事なもの。デザインやスピードだけでなく、本質的に肌に合うものを見つけていただければ、ライフスタイルはもっと豊かになるのでは」と話す。「お客さんとコミュニケーションをとりながら一緒に成長していきたい」とし、「『気持ち良い』は垣根を越え、共感できるものだと思う」という思いから、海外を含めた店舗展開も視野に入れる。

　営業時間は11時～20時。今後店内ではワークショップなども行っていく予定。