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渋谷で寺山修司写真展「犬神家の人々」-「にせ絵はがきシリーズ」など

撮影した写真を印画紙に焼き付けて退色させ、各地で集めて切手を貼るなどした「にせ絵はがきシリーズ」

撮影した写真を印画紙に焼き付けて退色させ、各地で集めて切手を貼るなどした「にせ絵はがきシリーズ」

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 渋谷・東急本店近くの「ポスターハリスギャラリー」(渋谷区道玄坂2、TEL 03-5456-7218)で現在、「寺山修司幻想写真館『犬神家の人々』」展が開催されている。

場内には1973~1978年ごろ(公的な撮影は1981年まで)に撮影された70点が並ぶ

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 三沢市寺山修司記念館開館15周年、同ギャラリーを運営するポスターハリス・カンパニー設立25周年記念の一環として開催されている同展。1935(昭和10)年青森生まれの寺山。18歳で短歌研究新人特選「チェホフ祭」を受賞し歌壇デビュー。1967(昭和42)年には横尾忠則さんらと演劇実験室「天井棧敷」を結成し、国内外で公演。詩人や小説家、映画監督など幅広く活動し1983(昭和58)年に47歳で亡くなった。

 写真家としての活動を紹介する同展。1973(昭和48)年にカメラマンになることを決意した寺山は荒木経惟さんに弟子入りし、演劇公演の合間に写真を撮影していたという。1974(昭和49)年にはギャルリーワタリ(現ワタリウム美術館)で初の写真展を開いたほか、1977~1978年にはヨーロッパ各地で巡回展を開いた。

 同展では、撮影した写真を印画紙に焼き付けて退色させ、汚れやシミをシルクスクリーンで印刷。そこに手紙文を添え、各地で集めて切手を貼るなどした「にせ絵はがきシリーズ」など、ヨーロッパ巡回展をプロデュースした弘子・ゴバースのパリの自宅に保存されていた写真を中心に展示。1973~1978年ごろ(公的な撮影は1981年まで)に撮影された70点を並べる。そのほか、寺山の撮影助手を務めた写真家ハービー・山口さんが撮影した、寺山の撮影風景などポートレート8点も特別展示している。

 会場には関連本閲覧コーナーを設けるほか、「寺山修司記念館15周年記念トートバッグ」(500円)などのグッズも販売している。

 開催時間は13時~19時。入場料は、一般=500円、学生=300円(会期中半券提示で何度も入場可能)。9月2
日まで。

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