裏原エリア・キャットストリートに8月24日、エスニックファッション・雑貨店「チチカカ ETHIC（エシック）表参道」（渋谷区神宮前4、TEL 03-3479-0341）がオープンした。経営はチチカカ（横浜市港北区）。

2階フェアトレードスペース「ハッピートレードプラザ」

　1981（昭和56）年、渋谷にオープンした1号店のほか、郊外のショッピングモールを中心にエスニックファッション・雑貨店「チチカカ」を展開する同社が新たに立ち上げた同店。新たに「ETHICAL FASHION（エシカル ファッション）」をコンセプトに掲げ、フェアトレード商品のラインアップを増やすなど「進化」させた「HAPPY TRADE HAPPY ETHNIC」を提案。これまでの「中南米民芸品」というイメージから、「ライフスタイルをトータルで提案するショップ」を目指す。エシック業態は7月にオープンした京都店に続く2店舗目となる。

　店舗面積は1階・2階合わせて約1178平方メートル。ガラス張りの外観からは、メキシコの街並みをイメージしたカラフルな店内がのぞく。壁面には生産者たちの写真を掲出しているほか、アンティークの什器を使うなどしている。

　2階にはフェアトレードスペース「ハッピートレードプラザ」を設け、エシカルファッションの発信・普及などを図る。現地の機織り機や作りかけの織物、生産風景のパネル写真などを展示し生産背景を紹介するほか現地の風景や・映像を流し現状などを伝える。NPOなどの活動や他のエシカルブランドのポップアップショップとしても貸し出していく。

　アパレルや服飾雑貨、生活雑貨、シルバーアクセサリーなどを扱うほか、メキシコ中央高原の山間部に住むウイチョール族が手作りする、一つ一つデザインが異なるビーズアクセサリー（3,150円～4,935円）などエシック限定商品もそろえる。各地の伝統技術を用いた商品を日本で企画し現地で生産する「HAPPY TRADE COLLECTION」商品はフルラインアップ。今年の秋冬はペルーのチバイ村の伝統技術である刺しゅうを用いた「チバイカーディガン」（7,990円）ほかを売り出す。同コレクションの売上金5パーセントは生産者に還元される仕組みになっている。

　東北大震災以降「若者がエシカルや社会貢献に興味を持っている」ことや「よりファッション感度の高い方々にプレゼンしていきたい」という思いから同エリアへの出店を決めた。今後は都内のファッションビルへの出店も意欲的に検討していくほか、台湾や中国など海外への出店も進めていく予定。

　同社プレスの百瀬加奈さんは「チチカカを通して世界の文化を伝え、生産者と消費者がハッピーになることを目指している。日本におけるフェアトレード・エシカルファッションの情報発信基地にしたい」と意欲を見せる。

　営業時間は11時～20時。