タワーレコード渋谷店(渋谷区神南1)が11月23日、全面リニューアルオープンする。
新宿店、梅田大阪マルビル店と、大型旗艦店の全面改装に着手してきたタワーレコードが渋谷店の全面改装に踏み切る。同店の大規模改装は、1995年6月に宇田川町より移転オープンして以来初。コンセプトは「360°エンターテイメント・ストア」。各フロアで行うライブやインターネットでの情報発信、催事企画など、さまざまなチャンネルやフォーマットでその時々の「旬なエンターテインメントとじかに(=ライブで)出合える場」を提供する。
リニューアル後の売り場面積は、既存フロアに対し約50坪増床した1550坪。在庫枚数は10万枚を増強し80万枚にする。全CD販売フロアで同社オリジナルのタブレット端末によるデジタル試聴機約70台を導入。オープン時には、国内版として発売されている楽曲(一部を除く)、邦楽、洋楽合わせ約65万曲をフルバージョンで視聴できるようになるという。
フロア構成は、地下1階=ライブストリーミングスペース、1階=新譜・レコメンド、チケットぴあカウンター、2階=書店・カフェ、3階=J-POP・J-INDIES・アニメ、4階=R&B・HIP-HOP・CLUB MUSIC・レゲエ・K-POPほか、5階=ロック・パンク・オールディーズほか、6階=ジャズ・サウンドトラック・映画・落語・お笑い・キッズなど映像作品ほか、7階=クラシカル・ニューエイジ・エレクトロニカほか、8階=催事スペースとなる。
地下1階イベントスペース「STAGE ONE」は、ライブストリーミングスペース「CUTUP STUTUDIO」に変更。内装も一新しバーカウンターではアルコールの提供も開始。引き続きインストアイベントを実施するほか、ライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」とのコラボ番組の配信、有料イベントも行えるようにする。
同店の「顔」となる1階。エントランス両サイドには180インチ相当のマルチモニターを設置するなど「LIVE感」を演出。内装はコーポレートカラーの赤と黄色を基調に仕上げるほか、レジを7台に増やす。2階の書店「TOWER BOOKS」では音楽や映画関連の書籍や輸入雑誌、ポップカルチャー、ペーパーバックなどを扱い、渋谷エリアを意識した品ぞろえ。同階にはカフェ「TOWER RECORDS CAFE」を併設。インストアイベントやDJイベントも行うほか、書店の書籍・雑誌を持ち込めるようにする。
5階には、最新作からルーツミュージックまでロック作品を1フロアに集約。陳列をハードロック・ヘビーメタル、プログレッシブロック、ラウドロック、パンクなど細かくジャンル分けすることでコーナーの専門性・検索性を高める。「渋谷店企画室」コーナーは、10連奏試聴機6台を擁するショップインショプ型のコーナーを拡張。企画内容もマンスリーで更新していくなど、「濃厚なロック体験」を提供する。6階は、「アーリー・ジャズ」「モダン・ジャズ」「AOR/フュージョン」にカテゴライズしコーナー展開するほか、ジャズの歴史を「俯瞰(ふかん)で見ることができる」企画「ジャズ100年」を常設。書籍コーナーには、ガイドブックをはじめ旅や料理、酒、ジャズに「縁の深い作家」作品などをそろえる。
約7万枚をそろえるクラシカルコーナーを展開する7階は、「シックな色合い」で落ち着いた雰囲気を演出。グランドピアノを常設するイベントスペースに加え海外のミュージカル作品を中心とする「MUSICALコーナー」を新設。SACDを中心とした「高音質コーナー」にはユニバーサルプレーヤーを2台設置し、クラシック音楽レーベル「NACOS」のコーナーは2倍に拡張。取り扱いタイトル数を2倍の3000タイトルに増やす。「アンビエント/エレクトロニカ/アバンギャルドコーナー」はショップインショップのかたちで「復活」させる。8階は現在オフィスとして使っている一部を改装する催事スペース「SpeceHACHIKAI」。新譜と連動した展示やトークショー、アーティストグッズの販売などを行っていく。
営業時間は10時~23時。