シアター・イメージフォーラム（渋谷区渋谷2、TEL 03-5766-0114）で7月28日から、ドキュメンタリー映画「眠れぬ夜の仕事図鑑」がロードショー公開される。

仕事をする人がいる傍ら遊ぶ人もいる。写真は「オクトーバーフェスト」を捉えた一幕

　メガホンを取ったのはニコラウス・ゲイハルター監督。1972年オーストリア・ウィーン生まれ。「作家性の強い」テレビや映画のドキュメンタリーを中心に製作。食べ物の大量生産の現場を描いたドキュメンタリー「いのちの食べかた」（2005年）のほか、今年3月に日本でも公開されたチェルノブイリ原発事故で被害を受けた村の12年後を追ったドキュメンタリー「プリピャチ」（1999年）などで知られる。

　ゲイハルター監督が今回注目したのは「夜に活動する人々」。24時間監視員が働くイギリス・ロンドンの警備会社や、調理師・ホール係・救急隊員などが働くドイツ・ミュンヘンで開催されている「オクトーバーフェスト」、相談員が働くオランダ・ヘンゲロの「自殺防止ホットライン」など、1年2カ月かけてヨーロッパ10カ国を回り撮りためた170時間に及ぶ映像を編集した。

　期間中、8月4日13時50分～の回の上映後にはボーカリストの鈴木重子さん、同12日13時50分～の回の上映後には映画監督の入江悠さん、映画評論家の森直人さん、同18日16時～の回の上映後には夜景評論家で夜景プロデューサーの丸々もとおさんを招き、トークイベントを行う。