渋谷東口、渋谷ヒカリエすぐそばに6月28日、会員制電源カフェ「beez（ビーズ）渋谷店」（渋谷区渋谷2、TEL 03-6805-1090）がオープンした。経営はビーズ（恵比寿4）。

デスクはオーダーメードし脚を組み替えることができるようにした

　同社社長の鈴木勝之さんは3月、グロービス経営大学院を卒業。授業で事業計画書を作成したのをきっかけに、出店までこぎ着けた。鈴木さんは、「日本の企業の競争力を強化するために、働く人の能力向上や、これまで活用できていない潜在的な人材の活用を図る必要がある」と考えている。同店では、「新しい働き方を推進するためのインフラとなること」を提案する。

　店名は、代替案（PlanB）としての「B」、媒介者（受粉におけるミツバチ）という意味での「BEE」、ビジネスを行う場という意味での「Biz」から命名。IT系のエンジニアをはじめとするノマドワーカーやコワーキングが「活発に活動する」場所であることなどから渋谷に店を構えた。鈴木さんやそのネットワークにより、仕事や勉強の悩み解決に向けたサポートも行う。

　店舗面積は約56平方メートル。席数は25席ほどを用意。内装は、大学時代の同級生である建築家と照明デザイナーに設計を依頼。店内4面はホワイトボード仕様に。店内の半分を約40センチ上がったステージにすることで、プレゼンテーションなどで使えるようにしたほか、掘りごたつ席を用意し、「リラックスした雰囲気」を演出する。店内に置くデスクはオーダーメードで、脚を組み替えることでさまざまな使い方ができるようにした。Wi-Fiや電源のほか、PC用23インチモニター、レンタル用ノートPCなどを備える。

　利用料は1時間360円で、15分単位で利用できるほか、プリペイドカードも用意。4～6人で利用するミーティングプランは1時間1,500円。。会員登録は無料。コーヒーや紅茶、日本茶などのドリンクは無料で用意しているが、飲食物の持ち込みは自由。店内禁煙。

　オープン後、利用客は約半数が30代で、次いで20代、40代が多いという。男女比は8対2程度。平均滞在時間は約2時間強。平日は個人の仕事利用が多く、土曜・日曜はビジネススクールやプログラミングなどの勉強会も開かれており、貸し切りでイベントやセミナーなども予定されている。

　「働き方の多様化を提案したいので、効率的に仕事を終わらせたり、自己研さんを行いたい人に利用していただきたい。そのために、駅に近い場所で、朝から晩まで営業するなど、より多くの方が利用しやすい環境を整えている」と鈴木さん。来店客同士のネットワークも構築していく予定で、「情報の交換や不足するスキルを補完する場とすることで、お客さまの自己実現を支援していく」と意欲を見せる。

　営業時間は7時～23時30分（土曜は9時～、日曜・祝日は9時～22時）。