渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)9階の「ヒカリエホール」で7月9日、スタートアップ企業・エンジニアを対象としたネットサービス支援プログラム「KDDI ∞ Labo(ムゲンラボ)」のイベントが開催された。
KDDI(千代田区)が昨年8月から展開している、インターネットサービスのアイデアを持つスタートアップ企業やエンジニアを対象にした同プログラム。公募の中から選考した参加チームを3カ月間サービス・経営の両面からサポートし、「グローバルに通用する」インターネットサービスを創造していくもの。
この日、第2期(昨年12月~今年2月)に参加したチームの中から最優秀チームなどが発表された。最優秀賞・スマートデバイス賞を受賞したのは、Connehito(港区)が制作したクリエーターのオンラインギャラリーサービス「Creatty」。そのほか、エウレカ(同)のソーシャルアプリマッチサービス「Pickie」、U-NOTE(杉並区)のリアルタイムでノートを共有するサービス「U-NOTE」、22(目黒区下目黒1)のウェブ上に自分のコレクションを作ることができるサービス「スキコレ!」が受賞。アプリは8月1日から「auスマートパス」内「アプリ取り放題コーナー」で順次ダウンロードできる。
7月末には六本木から同施設32階に「KDDI ∞ Labo」スペースを移転。フロア面積は約80平方メートルで、30人ほどを収容可能。3室を備えるミーティングルームの壁面はホワイトボード仕様に仕上げる。同ラボ卒業生が自由に訪れることができるようにするなど、「交流の場」としての機能も持たせる。同所でのラボ活動開始は9月からを予定。
ラボ長である同社新規事業統括本部新規ビジネス推進本部副本部長の増田和彦さんは「ヒカリエも新しい施設で、IT系の会社も入っている。渋谷が中心になっていくだろうと期待している。(参加者の)モチベーションの一つになっていけば」と期待を込める。
同社は同日から第3期の参加者募集を開始。応募条件は設立3年以内・従業員数10人以下(プログラム参加は1チーム3人)、プログラム期間3カ月中にβ版をリリースできることなど。今季から新たに学生枠を新設。チームの代表者が18歳以上の学生であることも条件。同プログラム第3期の募集要項はホームページで確認できる。