表参道沿いの玩具店「キデイランド原宿店」(渋谷区神宮前6、TEL 03-3409-3431)が7月1日、リニューアルオープンする。経営はキデイランド(台東区)。
1階の情報発信スペースでは、「アメイジング・スパイダーマン」をフィーチャー
1966(昭和41)年に完成して以来、旗艦店として営業していた旧店舗は、老朽化に伴い2010年8月に営業をいったん終了し、建て替え工事を行っていた。同年9月から今年6月20日まで、キャットストリート沿いで代替店舗として「キデイランド原宿キャットストリート店」を営業。1年9カ月間での来店客数は約225万人で、15億円売り上げた。表参道沿いの旧店舗に対し「裏原系などキャットストリートらしい客層」が多く来店したという。
新生「キデイランド原宿店」の延べ床面積は1499平方メートルで、売り場面積は996平方メートル(各フロア約215平方メートル)。鉄筋コンクリート造地下1階・地上5階(5階は事務所)。店内はフロア内をはじめ、階段の壁面、エレベーターホール、お手洗いなどにもキャラクターデザインを掲出する。
出入り口をバリアフリー設計にしたほか、トイレの数を増設し、スペースも拡大。店内には、キャラクターの映像を投影するプロジェクターを設置するなどハード面を改良。サービス面では、店内を案内するコンシェルジュを各フロアに配置するほか、来店客の35パーセントほどが外国人旅行客であることから、英語や中国語・韓国語など外国語を話せるスタッフを配備(オープン時は9人)するなど向上を図る。
取扱品目は全体で約4万。約80キャラを扱うほか、売り場の半分をキャラクターの専門店・コーナーにするなど、キャラクターアイテムを強化。マーチャンダイジングは「20代後半女性の感性」を意識した。各専門店・フロアそれぞれで同店限定商品を用意する。
地下1階ではスヌーピーなど「ピーナッツ」の専門店「スヌーピータウンショップ原宿店」を展開。フロア入り口付近には写真撮影できるスペースも用意。約3500アイテムを扱う。1階は「NEXT KIDDYLAND」をコンセプトに、生活雑貨やステーショナリー、スマートフォン・ミュージックプレーヤーのアクセサリーなどを扱う「ファッション&バラエティー」フロア。同フロアではシーズンに合わせたプロモーションや「最新」雑貨などのコンテンツも提案。併設する情報発信スペース「K-spot」では、季節に合わせたイベントや商品、「話題の」キャラクター商品を月替わり・季節ごとに紹介。オープン時~7月末は6月30日に公開する「アメイジング・スパイダーマン」を、8月は17日に公開する映画「アベンジャーズ」をそれぞれ取り上げる。
「大人カワイイ・マーケット」をコンセプトにした2階フロアではミッフィーやカピバラさん、隈(くま)の学校などのキャラクターをそろえるほか、ディズニーの専門コーナー「ディズニー アベニュー」(約20坪)を展開。黒をベースにしたサインのほかブラウンを基調に「古き良きアメリカの雰囲気」に仕上げ、約2500アイテムを取りそろえる。中には、純金製のスパイダーマン(高さ20センチ、2,000万円)も。3階トイ&ホビーフロアのコンセプトは「TOY’Sワンダーランド」。コレクションドールやトミカ、プラレール、アクショントイなどを販売。テレビアニメ「プリティーリズム・ディアマイフューチャー」に登場するブランドショップ「Prism Stone」を併設し、ゲームや玩具、ぬぐるみ、アパレルなどを取りそろえるほか、情報発信拠点にも位置付ける。
4階では、「コミュニケーション」をコンセプトに、専門店「リラックマストア原宿店」(約30坪)、ハローキティやリトルツインスターズなどサンリオのキャラクターをセレクト・提案する「ハローキティショップ原宿店」(約25坪)を展開。リラックマストアは白を基調に明るい店内に仕上げ約3000を扱う。ハローキティショップはピンクを基調にハローキティの部屋のような内装に仕上げ約1600アイテムを展開。外国人観光客のニーズを反映し、「和」をテーマにしたグッズもそろえるという。
塩谷浩一店長は「内装はお客さまの夢を壊さないように、細部までキャラクターのデザイングラフィックを施した。当社の経営理念でもある『夢と遊びを創造する』を具現化できる店づくりをしていきたい」と意欲を見せる。
営業時間は11時~21時(オープン初日、土曜・日曜・祝日は10時30分~)。初年度売り上げ目標は17億円。目標来店客数は300万人。