AR(拡張現実)機能を使ったスマートフォンアプリ「セカイカメラ」などを手掛ける「頓智ドット」が5月28日、オフィスを新宿から渋谷に移した。
渋谷の新オフィスは宮下公園近くのビルの7階で、今年3月まで「カフェ・カンパニー」(現在は神宮前5に移転)の本社があった。屋上に専用テラスも備えた約80坪の空間に30人ほどが働く。同社は2008年11月、中央区内で創業し、翌2009年に新宿へ移転した。
移転について、同社マネジャーの佐藤僚さんは「渋谷はやはり、ITビジネスの集積エリア。人材や時間、資金を含め、いろいろなものを集約できることのメリットは大きい。さらに、AR技術との兼ね合いで街とのインタラクションをどう実現していくかを検討する際、最初の導火線となる街として『渋谷がベスト』と考えた」と話す。「新サービス開始に備えてオフィスも刷新した」とも。
同社は6月中にも、「知らない街で時間が空いた時や、週末に行く場所を選ぶときなどに使える」という新サービス「tab(タブ)」の開始を予定している。テーマは「Interest to Action」。「更新され続ける無限の雑誌のようなサービス」と規定し、インタレスト(興味・関心)をアクション(行動)に結びつける現実空間型メディアを目指す。当初はiPad版とウェブ版での展開を予定。現在、ユーザーの事前登録を受け付けている。