渋谷駅東口に5月21日、コワーキングカフェ「Matome Cafe(マトメカフェ)渋谷店」(渋谷区渋谷3、TEL 03-6427-6995)がオープンした。経営はマッシグラ(新宿区)。
10年間電通に勤めていたマッシグラ社長の金子智一さんが、空き物件などを調べるのが「趣味」であることと自身のサラリーマンとしての経験を生かし昨年12月に神田に1号店をオープン。「マトメル」をキーワードに、「外出先で時間が空いた」「打ち合わせをするスペースがない」など、ビジネスマンやノマドワーカーのニーズに応えるため、スペースやインフラを時間制で提供する。
神田店の利用は30代男性が中心だが、50代男性など年配客も多いという。男女比は9対1でリピーターは8割ほど。滞在時間は1時間30分ほどが中心で、1デー・パス利用客がそれに続く。事業スタート時から山手線圏内への複数店舗の出店を考えてはいたが、神田店オープン後、利用客から「渋谷にはないの?」という問い合わせが多かったという。渋谷は「20代後半~30代前半を中心に、私服で働く人やクリエーター系の人が多いのでは」と予測する。
店舗面積は65平方メートルで30席を用意。店内は「集中できる空間作り」を心掛け、座り心地を意識した椅子、資料やパソコンを広げても大丈夫なように大き目のテーブルを配置し、「ゆとりのある」配席にした。電源、Wi-Fi、プリンター・スキャナーの複合機(1枚10円)、はさみやカッターナイフ、ステープラーなどの文具、充電器を完備。店内は分煙。
利用料は、2時間=500円(以降、延長30分ごとに200円)、終日利用可能な1デー・パス=1,200円。2時間12回分または1デー・パス5回分(各5,000円)、1デー・パス20回分(2万円)も用意する。フリードリンク(ドリップでいれたコーヒー、ウーロン茶、オレンジジュース、ティーバッグの紅茶・緑茶)付きだが、ドリンク・フードともに持ち込み自由。客単価は700円を見込む。
金子さんは「従来のカフェの狭い机で、自前のWi-Fiルーターを持参して、電源をこっそり拝借しながら一杯のコーヒーで粘りながら仕事をしているビジネスマンの方々に、ぜひ一度体験していただきたい。仕事がはかどるはず」とし、「今はまだあまり普及していないかもしれないが、場所にお金を払う、そうした店の代名詞になりたい」と意欲を見せる。
営業時間は10時~19時。オープン企画で、今月31日までは2時間200円(以降、延長30分ごとに200円)で提供する。