渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)9階ヒカリエホールで5月20日から、芸能人やスポーツ選手など各界で活動する人たちのアート作品を紹介する「文化人・芸能人の多才な美術展」が開催される。
サーフボードをキャンバスにしたEXILE・TAKAHIROさんの作品
1999年から福祉活動支援チャリティーとして開催し、2005年から文化財保護活動支援を目的としたチャリティーとして展開。14回目を迎える今年は昨年の大震災を受け、東日本大震災復興支援文化財レスキュー救済活動チャリティー企画として開く。
過去最大となる100人が参加、計169点の作品を展示する。昨年来日し話題となったブータン国王夫妻をはじめ、俳優の石原裕次郎、EXILEのボーカルTAKAHIROさん、子役の鈴木福くん、日本画家の松井冬子さん、美術家・横尾忠則さんの長女でアーティストの横尾美美さん、作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんら23人が初参加。
作品は、作品を国内外で展示するのは世界初となるブータン国王夫妻=同展のために制作した「愛と希望」、石原裕次郎=一般向けに初公開となる女優・北原三枝として活動した妻に宛てた「最愛のマコへ」など原画5点、TAKAHIROさん=サーブボード(高さ約190センチ、幅約50センチ)に文字やイラストでEXILEを表現した作品など、鈴木福くん=城を描いたパステル画「ふしぎなおしろと空のたび」ほか。
そのほか、麻生太郎さんや鳩山由紀夫さんら歴代の総理大臣、美空ひばり、市川團十郎さん、片岡鶴太郎さん、叶恭子さん、北野武さん、ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノさん、川崎麻世さん、ザ・ニュースペーパーのメンバー3人、パパイヤ鈴木さん、マイク眞木さん、さいとう・たかをさん、松本零士さん、矢口高雄さん、渡部陽一さんなどの作品も並ぶ。
会場では、出品者のプロフィールや全作品を収録した図録(2,700円)や作品のポストカード(100円)などのほか、ブータン王国のグッズも販売。チャリティーグッズの収益や会場に設置する募金箱の寄付金は全額、文化庁が進める「文化財レスキュープロジェクト」、NPO法人「芸術助成財団」に寄付する。
開催時間は10時~20時(入場は閉場の30分前まで)。入場料は、一般=800円、小学生以下無料。今月27日まで。同展は今後、豊橋市美術博物館、岡山市デジタルミュージアムなど、各地の美術館、博物館、国公立文化施設などを会場に巡回予定。