渋谷東口のギャラリー「NANZUKA(ナンヅカ)」(渋谷区渋谷2、TEL 03-3400-0075)で現在、イギリス人アーティストのオリバー・ペインさんの新作個展が開催されている。
1979年イギリス生まれのペインさん。キングストン大学芸術学部を卒業後、1990年代後半からニック・ラルフさんとのコラボレーションアーティストとして、スケート、ハードコアミュージック、パンク、グラフィティなどのストリートカルチャーをベースにした映像作品やインスタレーション作品を中心に制作。2003年にはベネチア・ビエンナーレで金獅子(最優秀)賞を受賞している。2009年以降、ペインさんとラルフさんは、それぞれソロアーティストとしての活動に移行し、ペインさんは日本のサブカルチャーを題材とした作品を制作し続けている。
ペインさん個人としては世界初の個展となる同展。「キャンプ」をテーマにした新作のインスタレーションで、人々を寄せ付けないよう無数のトゲを持つ黒いテントや、遊ぶことのできないコンクリート製のゲームマシン、クライミングホールドが付けられたキャンバスなど17点を展示する。
同所は2005年「NANZUKA UNDERGROUND」としてオープン。2009年に白金のギャラリーコンプレックスビル「SHIROKANE ART COMPLEX」(港区)へ移転し、同スペースはアパレルの展示会用に貸し出すなどしていた。2010年6月「NANZUKA AGENDA(アジェンダ)」として営業を再開したが、今年3月に再度メーンスペースを渋谷に戻すとともに名称を「NANZUKA」に変更した。同展は再移転後初の展覧会。
開催時間は11時~19時。日曜・月曜・祝日定休。入場無料。5月26日まで。