神宮前交差点角に開業する商業施設「東急プラザ 表参道原宿」(渋谷区神宮前4、TEL 03-3497-0418)が4月16日、翌々日のオープンに先駆け報道関係者に公開された。運営は東急不動産SCマネジメント(道玄坂1)。
かつて、多くのクリエーターが事務所を構えていたことで知られる「原宿セントラルアパート」(1958年~1996年)、「GAP」などが出店していた商業施設「ティーズ原宿」(1990年~2010年)があった同所。建物は地下2階~7階で、延べ床面積は1万1855平方メートル。デザイン・設計は建築家の中村拓志さん(NAP建築設計事務所社長)が担当した。地下2階は駐車場(自動車=42台、バイク=7台)を設ける。
27店が出店する同施設。地下1階~2階までの3フロアを使い、米カジュアルブランド「トミーヒルフィガー」「アメリカンイーグルアウトフィッターズ」、「moussy」「SLY」などを展開するバロックジャパンリミテッド(目黒区)が手掛ける「ザ・シェルター トーキョー」の3店舗が出店。いずれもフラッグシップショップに位置付けられ、国内初展開のコレクションなども注目を集めそうだ。
3階・4階はファッションフロア。3階では、ポップアップスペース「OMOHARA STATION」とカフェ「OMOHARA Cafe」を展開。第1弾として、LA発リバーシブルデニムブランド「BLEULAB(ブルーラブ)」が期間限定出店し、リバーシブルのデニム(2万1,480円~3万円台)、Tシャツ(1万3,000円台)などを販売。国内初上陸ということもあり、多くの関係者が訪れていた。カフェではフルーツとプチケーキの「オモハラドッグ」(380円)、オリジナルのスパークリングドリンク(350円)などを提供。ポップアップスペースに合わせたコラボメニューもそろえる。
施設内には、ウェブのみで展開していたブランドの初のリアル店舗も出店する。モデル武藤静香さんがプロデュースするブランド「Rady(レディー)」の店内は、ブランドカラーのラベンダーを光で演出するほか、バスタブをディスプレー。アパレルやルームウエア、リネン系アイテムを展開し、ミルフィーユ柄のワンピース(1万1,500円)、コンビネゾン(1万5,225円)などの先行発売アイテムもラインアップ。「HUMOR(ユーモア) SHOP by A-bet」店内には、AR技術を用いたフィッティングサービスを導入。取扱アイテムをモニター上で試着できるほか、その画像をフェイスブックやツイッターなどのSNSサイトにアップロードすることができるようにした(いずれも4階)。
5階ライフスタイル雑貨のフロアには、フロアの約半分を使い小型専門店「ハンズ ビー」の旗艦店が店を構える。店舗面積は約640平方メートルで、スタイル別ゾーニング=「PLAY」「TRAVEL」「FIELD」「DESK」「HOUSE」「ROOM」で商品を陳列する。同フロアには漫画・アニメ文化をテーマにした編集型の雑貨店で、漫画のコマをイメージした什器や漫画・アニメの「名ぜりふ」と一緒に写真を撮影できるスポットを用意する「トーキョーズ トーキョー」なども出店する。
6階には、パブリックな憩いの場「おもはらの森」に面してスターバックスコーヒーのコンセプトストアが出店。店舗面積は約283平方メートル。席数は店内・テラス含め102席で、店内はケヤキ材を使ったテーブルやカウンターを配置するほか、スタイリストの高橋靖子さんが手掛けたアートワークをディスプレー。店内で焼き上げたペストリーや限定店舗展開のフードメニューをそろえるほか、希少性が高いコーヒー豆を採用した「スターバックス リザーブ」も提供する。
7階はカジュアルダイニング「bills」のフラッグシップショップ。同店をプロデュースするオーストラリアのレストランター、ビル・グレンジャーさんの自宅を「再現」した雰囲気の店内で、リコッタパンケーキやオーガニックスクランブルエッグなどを提供。都心初出店ということもあり、この日は多くの関係者がオープンに先立ちリコッタパンケーキなどを味わった。
営業時間は11時~21時(6階・7階は8時30分~23時、駐車場は8時~23時30分)。初年度の目標来館者数は400万人で、売り上げ目標は90億円。