平年から5日ほど遅れで桜前線が北上している中、目黒川沿いの桜を見ようと平日にもかかわらずカップルや家族連れなど多くの人が足を運び、にぎわいを見せている。
目黒から池尻まで約3.8キロの川沿いの両岸に約800本の桜(大部分がソメイヨシノ)が連なり、中目黒付近の川沿いにはカフェからレストラン、バーまで多くの飲食店が集まる同所。例年通り、家族連れや外国人旅行客など多くの人が足を運び、携帯電話やデジタルカメラなどで撮影している姿が見られる。
3月1日から別所橋の桜を中心に観測をしている「めぐろ観光まちづくり協会」の開花情報によると、3月31日に同所桜の木で開花を確認。4月6日現在は「八分咲き」だという。
昨年12月にオープンした自家製塩麹を使った料理などを提供する「菜・だし・麹 raku-nakameguro」(目黒区青葉台1)では、花見向けのディナーコース(2,500円)を提供しているほか、4月に入ってから店頭で「キーマカレーのホットドッグ」(500円)などを販売している。柳内延幸店長によると、一気に咲いたのは発達した低気圧による強風翌日の4日だったという。「今週末に見頃を迎えるのでは」と予測する。
「(先日の強風で)心配だったが来て良かった」と笑顔を見せたのは、仕事帰りに立ち寄った女性2人組。同所は毎年桜の開花時期に合わせ夜間のライトアップを行っているが、昨年は大震災の影響から中止となったことも振り返り、「ライトアップされた桜はまた別格」と話していた。
目黒川沿線(天神橋~宝来橋)では4月1日から桜のライトアップを行っている(18時~22時、今月10日まで)ほか、今月8日には、目黒川と蛇崩川合流点の広場で「第26回中目黒桜まつり」が開催される。花鉢の無料配布や吹奏楽コンサート、和太鼓演奏などを予定する。