4月11日に運行が始まる東京メトロ・銀座線の新型車両「1000系」の予定運行ダイヤが5日、発表された。
銀座線では28年ぶりの新車導入となる「1000系」は、1927(昭和2)年の地下鉄開業当時から約40年間運行していた「旧1000形」をモチーフに、当時の車体色であるレモンイエローでフルラッピング。チョコレート色の屋根や車体上部に取り付けた丸型前照灯も合わせ「レトロ調」のデザインが特徴。
ヘッドライト、室内灯はLEDライトを採用するほか、カーブが多い銀座線でもより快適な乗り心地を実現する「操舵(そうだ)台車」などの最新技術を導入。車内は、現在営業中の01系より「小型」でありながら「1.4倍ほど」の冷房能力を持つ冷房装置を導入し、各ドア上部には17インチワイド液晶2画面を設置する。座席幅を44センチから46センチに拡大し「クッション性の向上」を図った。座席シートは銀座の「レンガ造り建物」をイメージしたオレンジを基調にしたシートとなる。
連結部や座席横の仕切り、荷物棚に透明の強化ガラスを採用し「開放的な車内空間」に。連結部に設ける貫通扉には渋谷駅のハチ公像や浅草駅の雷門など沿線各駅の「シンボル」イラストをディスプレー。当日から約1カ月間は、運行開始記念に特製ヘッドマークを前面に掲出して運行する。
併せて、1000系を「フォトギャラリートレイン」として、車内で和光本館(中央区)の「時計塔」や銀座線の歴史を写真とエピソードなどで紹介(今月30日まで)。5月19日には、乗車体験ツアー「親子でメトロわくわく号に乗ろう!!!」も実施する。応募対象は小学生以下の子どもを含む家族(1組5人まで)。募集人数は180人。応募期間は今月8日~23日。
混雑が予想されるため初日のダイヤは公開されていないが、今月12日~26日の運行予定ダイヤを特設サイトで公表している。当初は1編成のみの導入だが、2016年度には全車両が1000系になる予定。