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渋谷で実録映画「プリピャチ」-チェルノブイリから12年後の町を捉える

チェルノブイリ原子力発電所から約4キロの場所にある町の事故12年後を捉えた「プリピャチ」より

チェルノブイリ原子力発電所から約4キロの場所にある町の事故12年後を捉えた「プリピャチ」より

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 渋谷・宇田川町のミニシアター「アップリンクファクトリー」(渋谷区宇田川町、TEL 03-6825-5502)で3月3日、チェルノブイリ原子力発電所から約4キロの場所にある町「プリピャチ」の、原発事故から12年後を捉えたドキュメンタリー「プリピャチ」が公開される。

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 1986年の原発事故後、原発の周辺30キロが立ち入り制限区域「ゾーン」と呼ばれ、プリピャチの町は許可なく入ることができない「管理されたゴーストタウン」と化している。ゾーンは有刺鉄線で覆われたフェンスで区切られ、兵士が区域内に入るすべての人たちをチェック。何か物を持ち出すことは禁止されている。同作は1999年に製作された。原発や関連施設で働く人たち、許可を得てプリピャチに帰還した人たちなど、立ち入り制限区域で生きる人たちへのインタビューで構成し、音楽やナレーションもないモノクロ映像でつづられている。

 メガホンを取ったのはニコラウス・ゲイハルター監督。1972年オーストリア・ウィーン生まれ。食べ物の大量生産の現場を描いたドキュメンタリー「いのちの食べかた」(2005年)などを手掛けている。

 期間中、トークイベントも予定。ドイツ映画研究・渋谷哲也さん(3日)、にはメディアアート・キュレーター四方幸子さん(4日=いずれも12時50分の回上映後)、夫婦音曲漫才コンビおしどりのおしどり♀マコさん(6日、18時50分の回上映後)、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人・佐藤幸子さん(8日、12時50分の回上映後)、ドイツ文学翻訳家・池田香代子さん(16日、19時30分の回上映後)を、それぞれゲストに招く。

 11日(16時20分~)には、チェルノブイリから来日中のサーシャ・スィロタさんが登壇。9歳のときにチェルノブイリ原発事故で被ばくしたスィロタさんが撮影した映像を上映しながら、プリピャチから出て行かなくてはならなかった人たちのことや現在のプリピャチのことなどについてトークを展開する。入場無料。

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