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渋谷にデジタルものづくりカフェ「ファブカフェ」-ロフトワークが開く

カフェ空間(手前)とFAB空間(イベント空間、奥)を設ける店内。中央にレーザーカッターを置く(写真はイメージ)

カフェ空間(手前)とFAB空間(イベント空間、奥)を設ける店内。中央にレーザーカッターを置く(写真はイメージ)

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 渋谷・道玄坂上交差点近くに3月7日、デジタルものづくりカフェ「FabCafe(ファブカフェ)」(渋谷区道玄坂1、TEL 03-6416-9190)がオープンする。

店内中央に置くレーザーカッター

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 「Fabrication(ものづくり)」と「Fabulous(愉快な、素晴らしい)」という2つの意味が込められている「Fab」は、「ものづくり革命」として20カ国50カ所以上拡大しているネットワーク(2011年4月時点)。

 今回、「クリエーティブの流通」をミッションに掲げ、クリエーターのオンラインコミュニティーを育む事業を手掛けてきたロフトワーク(同)が、クリエーターコミュニティーの新たなかたちとしてリアルな場で展開したいという思いから出店を決めた。同社とクリエーティブディレクター福田敏也さん(トリプルセブン・インタラクティブ社長)の合同事業で、FabCafe LLP(同)が運営する。

 ターゲットはデザイナーやクリエーター、渋谷近郊で働く20~30代のITビジネスパーソンなど。

 出店場所は、ロフトワークがオフィス兼イベントスペースとして活用していた場所。店舗面積は約91平方メートルで、席数は40席を用意。空間デザインは、若手建築家・成瀬友梨さんと猪熊純さんが担当。基本的な設計はカフェを意識し、むき出しのコンクリートの壁や合板を重ねたカウンター・ベンチなどの素材は「工房」的にするなど、カフェと工房の機能を「調和させること」にこだわったという。L字型の店舗中央にレーザーカッター1台を設置する。

 カフェメニューは、生マシュマロを載せた「マシュマロラテ」(500円)やティーラテ(400円)、ランチ(800円~)、パニーニ(550円~)、スイーツ(350円~)などを予定。

 「Fabメニュー」は、30分の利用チケット、レーザーカッター共有(最大3人)=「Fab Fun」(2,000円)、30分の利用チケット、レーザーカッター占有=「Fab Geek」(5,000円)。いずれもラテが付く。作るものは自由だが、材料費は含まれていないためアクリル板や木、合板、紙などのマテリアルも店頭販売する(持ち込みは要相談)。店内には、カッティングマシンなども「実験的に」そろえる。

 そのほか、既製品をカスタマイズしたグッズ「What Do You Fab?シリーズ」、組み立てると立体になる一枚の紙や板の商品「A World in A Sheetシリーズ」、iPhoneケースなど同店オリジナルデザインのアイテム「FabCafeオリジナルシリーズ」も販売する。

 ロフトワークの諏訪光洋社長は「おいしいラテとクリエーティブが好きな人が集まり・出会い、どんどん面白いものづくりが行われていく場所になれば。カフェという敷居の低さを最大限に生かし、渋谷に若くて元気なFABコミュニティーを築きたい」と意欲を見せる。

 今後ホームページでは、ユーザーがFABした(=作った)作品を紹介する「FABレポ」なども掲載していく予定。

 営業時間は9時20分~22時。日曜・祝日定休。

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