東急電鉄(渋谷区南平台町)は2月21日、「渋谷ヒカリエ」(渋谷2)のクリエーティブスペース「8/(はち)」のフロア・開業時コンテンツの詳細を発表した。
フロア面積は約2000平方メートル。新たな文化発信の拠点を目指す同フロアは、デザイン・アートギャラリー、ワークスペース、カフェ、デザインショップなど各参加企業が運営元となる7つのスペースで構成。参加するのは、ディアンドデパートメント(世田谷区)、小山登美夫ギャラリー(江東区)、コクヨファニチャー(大阪市東成区)、アートフロントギャラリー(猿楽町)。フロア運営はアートフロントギャラリー(猿楽町)に委託した。
フロア中心に位置するのは約170平方メートルの開かれた広場「COURT」。グリーンカーペットを敷いた空間で、デザインやアートの展示、トークショー、ワークショップ、ショートムービー上映などのイベントを展開する。
アートや工芸・ファッション・建築などさまざまなジャンルの展覧会を2週間ごとに開くギャラリースペース「CUBE」。小山登美夫ギャラリーが運営する「ART GALLERY」では、現代美術や近代美術、工芸、古美術など「独自の目線」で展開する。
ディーアンドデパートメントプロジェクトが運営するミュージアム「d47 MUSEUM」は、90センチ角のテーブル47台を配置し、デザイン、旅行、食、ファッションなどのテーマで「日本の今を見て感じることができる」スペースを構成。ミュージアムに併設するショップ「d47 design travel store」では、国内のクラフトや物産を「作り手の思い」と共に紹介。「d47食堂」では、47都道府県の食をテーマに、日替わり定食や「旬の」食材を使った晩ご飯などを提供するほか、国内のクラフトビールや国産ワインもそろえる。
コクヨファニチャーが運営するのはメンバー制ラウンジ「Creative Lounge MOV(クリエーティブラウンジ モブ)」。中心スペースとなるオープンラウンジは、「街の中心にある広場」をデザインコンセプトに、ソファ、カウンター、ベンチ、階段、電話ボックスなどを配し、気分や時間によって滞在場所を選べるようにする。店内には、ロッカー付きのテーブル席、1~2人利用のブース席を用意するスモールオフィス、TV会議やユーストリームなどのデジタル機器を装備した6~24人対応のミーティングルームも備える。
開業時、「キューブ」では小山登美夫さんディレクションによる展覧会「透明な混沌/Crystal Chaos」を開催。陶芸家・青木良太さん、書家・華雪さん、華道家で文筆家・片桐功敦さんなど5人の作品を展示するほか、アーティスト同士のコラボレーションも予定。「アートギャラリー」で開く英現代美術アーティストのダミアン・ハーストさんの「New Spot Prints」展では、木版で製作したスポット作品約25点を展示予定。「d47 MUSEUM」では、47都道府県それぞれから観光・食事・茶・買い物・宿泊・人の6項目を選定して展示する「NIPPON DESIGUN TRAVEL-47都道府県デザイン旅行展-」を展開する。開催は4月26日~5月28日(キューブは5月13日まで)。
オープニングイベントとして、小山さんやディアンドデパートメント会長のナガオカケンメイさん、シブヤ大学学長の左京泰明さんをはじめ、音楽・食・ビジネスなどさまざまな分野のキーパーソンが出演しトークセッションを繰り広げる「ヒカリエ8/クリエイティブセッション」を予定。開催中、J-WAVEとのコラボレーションも企画しているという。
「渋谷ヒカリエ」は4月26日開業予定。