日替わりで店長が替わる渋谷・宇田川町の「無銘食堂」(渋谷区宇田川町)に2月19日、出張農家レストラン「ふくしまの母ちゃんズ」が一日限定でオープンする。
農林水産省「田舎で働き隊」事業で福島県郡山市逢瀬町に暮らしながら地域活性化支援に取り組む戸村まどかさんが企画した。同地域は農業が主な産業で、東日本大震災後「農家の人々は怒り悲しみ悩んできた」という。戸村さんは「福島においで!って、胸を張っていうことはできない。だったら、私たちが行けばいい。じっとなんてしていられない」という農家の声を聞き、同地域の農家の「母ちゃん」たちが同地域の米や野菜で作る料理を提供する同店オープンを決めた。
当日料理を作るのは同地域の農家5人。メニューは、「逢瀬町独特の食べ方」という、炒めたキャベツと餅を合わせた「キャベツ餅」、千切りにした大根と餅を合わせた「大根餅」、ジュウネン(エゴマ)をすりつぶしたものを餅と絡める「ジュウネン餅」、木綿豆腐と砂糖を合わせ餅に絡める「豆腐餅」などに、けんちん汁、漬物が付く「餅定食」(1,300円)のみ。ディナーではほかに、福島の郷土料理「いかにんじん」、煮物が付く。価格は1,500円。
戸村さんは「ご来店いただいた方が何を感じてどう行動するかはそれぞれ。(当店を通して)まずは苦しんでいる農家の方の声を届けたい」と話す。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、ディナー=17時~20時。定員はランチ、ディナー共に40人。完全予約制で、現在ブログで受け付けている。予約受け付けは15日12時。