カレーの移動販売店「野菜のカレ」が現在、南青山の和食器店「うつわ大福」(港区南青山3)の前で営業している。
戦略コンサルティングなどを手掛けるシュハリ(中央区)が運営する同店。「ビジネスを通じて社会問題を解決したい」と活動する同社は昨年、千葉県名取市に農園を開設し、無農薬野菜・米の栽培を始めた。約1年がたち、収穫が安定してきたことから始めた。
南インド風の「無農薬野菜のカレー」(700円)は、水を使わず野菜の水分と豆乳、9種類のスパイスでルーを作り、自社農園と提携農家の野菜8種をトッピングする。トッピング野菜はムラサキイモ、雪化粧(カボチャ)、トマト、ニンジン、あやめ雪(カブ)、ゴボウ、ネギなど週で変わる。無農薬米を使うご飯には、週替わりで3種を用意する規格外野菜を使った「ベジパウダー」をかけることができる。カレーは1日30~40食用意する。
店頭では、唐辛子(1本21円)や「小伝馬シイタケ」(30グラム52円)、ムラサキイモ(1本160円)など、カレーにも使う無農薬野菜や豆乳、米のほか、ペットボトル容器で野菜を育てることができる「おうちで簡単野菜サラダ栽培セット」(ルッコラや早生水菜、レッドケールなど約10種、いずれも1つ120円、3つ300円)も販売する。
利用客は20代後半~30代の近隣企業で働くビジネスマンが中心で、男女比は3対7程度。西崎健人店長は「当店が起点になって、香取市や南青山の活性につながれば」と話す。
同社はほかにも、金曜・土曜には日本橋で無農薬野菜のマルシェ、月曜には同社が入居するビル内で無農薬野菜を使った食事を提供する食堂なども展開していることから、野菜のカレは火曜・水曜・木曜のみ営業している。営業時間は11時30分~14時30分(カレーは無くなり次第終了)。