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ウランの真実に迫る実録映画「イエロー・ケーキ」、渋谷で公開へ

5年間にわたり旧東ドイツ、カナダ、ナミビア、オーストラリアの4カ国を取材した「イエロー・ケーキ~クリーンなエネルギーという嘘」より

5年間にわたり旧東ドイツ、カナダ、ナミビア、オーストラリアの4カ国を取材した「イエロー・ケーキ~クリーンなエネルギーという嘘」より

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 渋谷・宇田川町のシアター「アップリンクX」(渋谷区宇田川町、TEL 03-6825-5502)で1月28日から、原発燃料ウランの真実に迫るドキュメンタリー映画「イエロー・ケーキ~クリーンなエネルギーという嘘」が公開される。

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 「イエロー・ケーキ」とは天然のウラン鉱石を製錬して生まれる黄色い粉末のことで、燃料棒のもととなる。ウラン燃料は、発電時に二酸化炭素を出さず再処理を行えば繰り返し使えることから「クリーンなエネルギー」と言われてきた。しかし、1930年代にそれが誤りであることがおおむね明らかになっていたにもかかわらず、その事実は隠され続けていたという。

 2005年~2010年にかけて撮影された同作。原子力発電の燃料として使われるウランが、鉱石採掘の段階で処理不可能な放射性物質を「大量に」発生させているという事実を、旧東ドイツをはじめ、カナダ、ナミビア、オーストラリアの4カ国で、撮影拒否されながら取材し製作したのが同作。撮影された5年の間に世界各国では、30基の原発が建設され、150基が建設予定で、ウランの価格は20倍にも跳ね上がったという。

 メガホンを取ったヨアヒム・チルナー監督は1948年、旧東ドイツのベッテンベルク生まれ。大学で美術と文化理論を専攻し、1975年に映画製作会社に入社。ドキュメンタリー映画の編集者としてキャリアをスタートさせ、1980年からは監督としても映画製作を手掛けている。1991年、自主制作プロダクションUm Welt Film Produktionを設立。

 初日の28日18時40分の回上映前には、劇作家・演出家・女優の渡辺えりさん、29日には12時30分の回上映後に社民党党首の福島みずほさんによるトークイベントを開く。

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