恵比寿公園近くに12月、フラワーショップ「kusakanmuri」（渋谷区恵比寿西1、TEL 03-6415-4193）がオープンした。経営は草冠（同）。

アーティストの作品やラッピンググッズなどをそろえる雑貨ショプ

　「自分で作るブーケや草花のアレンジメントレッスンなどを通じて、デザインと編集の力を多くの人に伝えていきたい」と、デザイン会社や出版社などを擁し、編集とデザインを中核とした活動を行っているAZグループ（恵比寿南1）が新事業として同社を立ち上げオープンした。

　店舗面積は、フラワーショップ＝12.7平方メートル、雑貨ショップ＝26.8平方メートル、カフェ（約10席）＆レッスン用スペース＝48.6平方メートル。建物は建築家・原広司さんの設計。歩道から店舗までのアプローチには白いパラソルを並べ、その先に緑に囲まれたエントランスがある。店内はトップライト（天窓）から光が差し込む「開放的な」スペースに仕上げた。

　1階のフラワーショップでは白と緑の草花のみを販売。草や枝もの10種以上、花20種ほどをそろえている。アレンジメントは3,000円～1万5,000円、オーダーブーケ＝2,000円～1万5,000円、花選びからラッピングまでを客自身でできるオリジナルブーケ＝2,000円～6,000円。

　レッスンスペースではアーティストによるフラワーアレンジメントやハンドメードのレッスンを開講。クリエーターRARI YOSHIOさんやフリーランスの花店として活動する宮内秀哉さん、「花と食」「花とインテリア」といったさまざまな分野とのコラボレーションレッスンを企画運営する松本由利さんらが講師を務める。隔週開催で3カ月コースが基本。レッスン料は4万8,300円。1回（8,400円）だけのレッスンも用意する。ハンドメードのレッスンは各1回で、コラージュやキャンドル制作、クッキーのアイシングなどを行う。レッスン料は3,150円～5,250円。

　本格的なスタートを1月に予定するカフェでは、国産のレモングラスやペパーミントなどをブレンドする「レモニーミントティー」、ジンジャーチップやシナモンなどをブレンドする「スパイシーホットティー」、ハイビスカスとローズヒップをブレンドする「ローズヒップブレンドティー」（各500円）などを提供する。

　2階の雑貨ショップでは、アーティストの作品、ラッピンググッズやギフトカード、ステーショナリー、書籍などを扱う。商品例は、那須在住のクリエーターRARI YOSHIOさんがかぎ編みで作った「ニットのフラワーベース」（2,800円～8,500円）やベルギーのガラス職人が吹きガラスの製法で作る「Henry Deanのガラス花器」（1,800円～3,600円）、和紙作家・森田千晶さんが、原料となるコウゾの栽培から行い、「透かし」の技法を用いて作った「手すき和紙製品」（350円～1,200円）ほか。

　現地のクリエーターとの交流などを通じ、その土地での生活を体験できるオリジナルの旅行プランも企画。現在、「ロンドンのクリエーティブ、オーガニック、ハンドメードに出会う7日間」（30万円～35万円、燃油サーチャージ除く）を販売中。催行期間は3月17日～23日。

　マーケティングディレクター長谷田有紀さんは「当店を通じてお客さま同士の交流が生まれ、コミュニティーができる。そんなプラットホームになりたい」と話す。

　営業時間は11時～20時（1月4日は18時まで）。火曜定休。