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渋谷のTシャツ店「スモールデザイン」、移転へ-今年売れた時事Tは?

店内の様子

店内の様子

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 渋谷・ファイヤー通り沿いのTシャツショップ「スモールデザイン」(渋谷区神南1、TEL 090-3961-0649)が12月25日、閉店する。

売り上げ1位の「ホリエモン収監の日のためのTシャツ」

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 2004年にデザイナーの菊竹進さんが立ち上げた「スモールデザイン」。吉祥寺を拠点に活動していることから吉祥寺をテーマにしたTシャツなどのほか、「残念なおせち」「中華ガンダム」「タイガーマスク現象」など時事ネタをモチーフにした「時事問題シリーズ」などを展開している。

 同店は同ブランドの直営店として今年2月にオープンした。かねてより吉祥寺にショップを構えたいと考えており、その思いが強くなったため渋谷での営業を終了することを決意。2012年2月に吉祥寺に移転オープンする予定。渋谷での営業を振り返り、「外国人のお客さまが多く、『じてんしゃ』とひらがなで書いたものや、ジョブズ死去、ロンドン暴動など外国の時事ネタ(Tシャツ)が人気だった」という。

 「時事問題シリーズ」は今年、65種を発売。売り上げランキングは、1位=「ホリエモン収監の日のためのTシャツ」、2位=「プルトくん Tシャツ」、3位=「東日本大震災チャリティーTシャツ 日の丸」、4位=「ホリエモン収監の日のためのTシャツ2」、5位=「岡本太郎原発描き足し事件 Tシャツ」、6位=「東京原発隊員 Tシャツ」、7位=「スケープビーフ Tシャツ」、8位=「東日本大震災チャリティーTシャツ 東京原発」、9位=「メルトダウン Tシャツ」、10位=「ジョブズ Tシャツ One more thing...」だった。

 旧証券取引法違反で現在も収監中の元ライブドア社長・堀江貴文さんが収監時に着用したことでも話題となった「ホリエモン収監の日のためのTシャツ」は、ボードゲームのイラストと共に「GO TO JAIL」の文字や「巨額の粉飾事件を起こした」にもかかわらず逮捕者の出ていない企業のロゴをデザイン。「GO TO JAIL」の文字とイラストをデザインした2種目を合わせると2000枚以上が売れたという。

 このTシャツが今年「最も印象に残っている」という菊竹さん。「堀江さんが納得いかないまま監修されることになり、それを代弁するようなデザインにできた。Tシャツを通して、人の思いなどを伝えることができるということを実感できた」と話す。堀江さんは収監1週間ほど前にツイッターで同Tシャツを知り、収監当日着用するに至ったという。

 ランキングには東日本大震災に関連した内容のデザインが多数ランクイン。最初に発売したのは、悩んだ末に制作した「東日本大震災チャリティーTシャツ 日の丸」。白地に47都道府県のシルエットをモチーフにした赤い円=日の丸を表現したデザインで、約300枚を売り上げた。震災後、何をしていいか分からず途方に暮れるばかりだった菊竹さんは、来店客も少なく店の営業も厳しくなっていたところ、Tシャツが「メディアに取り上げられたおかげもあり広がった。僕自身も救われた」という。

 「時事問題シリーズ」に関して「批判も多いが、悲しい事件や犯罪はすぐ忘れてしまう。それでは被害者は悲しい。何かしらTシャツに落とし込んで、思い出したりしてほしい」と菊竹さん。来年に向け「時事Tシャツは批判的な内容になりやすいが、明るいニュースや前向きになれるメッセージを伝えることができれば」と話す。

 現在、今年1月からの重大ニュースを時系列順に並べた「2011年重大ニュース Tシャツ」(3,900円)を販売しているほか、ウェブサイトで1月1日から発売する「2012年 時事Tシャツ福袋」の予約も受け付けている。種類は、6,800円相当のTシャツが2枚入った「竹」(3,000円)、1万3,600円相当のTシャツが4枚入った「松」(5,000円)の2種。

 営業時間は12時~20時。

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