ヒューマントラストシネマ渋谷(渋谷区渋谷1、TEL 03-5468-5551)で12月17日、再生可能エネルギーの可能性を探るドイツのドキュメンタリー「第4の革命-エネルギー・デモクラシー」(カール-A・フェヒナー監督)が公開される。
1953年ドイツ生まれのフェヒナー監督。16歳のころから映像制作を学び、大学ではメディア学を学んだ。1983年に長女が誕生したことを機に、フリーランサー・平和活動家として数々のデモに参加。フリーランス時代にはドイツ公共放送の海外特派員として湾岸戦争などの取材を行う。1991年から方針転換し「持続可能(サステナビリティ)」をテーマにTV番組やドキュメンタリー映画を製作している。
同作のナビゲーターであるヘルマン・シェーアさん(故人)の提案により、ドイツ国内の企業や個人から150万ユーロを集め、4年の歳月をかけて製作した同作。昨年ドイツで公開され13万人を動員。同年「最も見られた」ドキュメンタリー映画となった。ドイツ連邦議会議員でもあったシェーアさんは、2000年に施行された「再生可能エネルギー法」の産みの親としても知られる。
同作では、環境活動家やノーベル賞受賞者、政治家らが登場し、これから30年以内に100%再生可能エネルギーへのエネルギーシフトが可能だということを、さまざまな角度から分析し紹介している。
初日の17日(10時の回上映後)にはNPO法人環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長が登壇するトークイベントも開催する。上映は今月30日まで予定。2012年1月14日~17日には円山町の劇場「オーディトリウム渋谷」(円山町、TEL 03-6809-0538)でも公開予定。