買う

香港のフィギュア・メーカー「ホットトイズ」、原宿に旗艦店「トイサピエンス」

(左から)ホットトイズジャパンのフランク・デュボア社長、Hot Toysホワード・チャン社長、チーフプロダクションディレクターJCさん

(左から)ホットトイズジャパンのフランク・デュボア社長、Hot Toysホワード・チャン社長、チーフプロダクションディレクターJCさん

  • 0

  •  

 原宿に12月10日、香港のフィギュア・メーカー「ホットトイズ」のフラッグシップ・ストア「TOY SAPIENS(トイサピエンス)」(渋谷区神宮前3)がオープンする。経営はホットトイズジャパン(同)。

ファサードにもフィギュアを展示している

[広告]

 2000年に香港で設立されたホットトイズ。ホワード・チャン社長らが「6分の1スケールフィギュアに影響を受けた」ことから、6分の1スケールにこだわるほか、「リアリズムとディテール」を追求し、パッケージデザインや製品に「多くの」アクセサリーを付けることで付加価値を高めるなどして差別化を図る。日本法人は2007年設立。

 これまで、玩具・模型問屋、家電量販店、ECストアを中心とした問屋のみで販売していたが、当初よりフラッグシップ・ストアの出店を検討していた。原宿がイメージに近いことや、1990年代原宿エリアが「フィギュアブームの発生源だった」こと、トイファン以外の「センスや流行に感度の高い」若年層の新規ユーザー獲得を目的に同所に開いた。店名は、人類(ホモサピエンス)の「次なる進化」は「おもちゃが好きなトイサピエンスなのかもしれない」という「遊び心と夢」や、ブリキ玩具から始まった「玩具の進化」の行き着く先が「6分の1スケールのフィギュアであってほしい」という願いを込め命名した。

 店舗面積は180平方メートル。「無機質でスタイリッシュ、美術館の高級感、大人向けの落ち着き」をコンセプトに白を基調にした空間に仕上げ、赤を指し色に使う。中央部に同社の製品を、壁面3面には「ホットトイズがリスペクトする」キャラクターのビンテージアイテムなどセレクト商品を並べる。

 商品は、同社「最上位ブランド」である「デラックス」シリーズで、「凛とした表情」「ニヤリとした笑顔」の2種類の差し替え用フェースパーツなどが付き、30カ所以上が可動する6分の1スケールの「ジャック・スパロウ」(「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」(2万9,000円)など。フィギュアの中心価格は2万5,000円前後。

 オープン限定商品として、「ムービー・マスターピース」シリーズからグレーを基調にカラーリングしたほか、胸部アーマーが取り外し可能で、背中のエアフラップなどがアーマーへ格納できるなどのギミック・ディティールを再現した「アイアンマン・マーク4」(シークレット・プロジェクト版、600個限定、2万5,000円)、「スター・ウォーズ」シリーズから、同作のコンセプトアートを手掛けたラルフ・マクウォーリーさんが、1981年のルーカス・フィルム社のクリスマスカード用にイラストを描いたことで知られる「クリスマス・ヨーダ」の6分の1スケールフィギュア(9,000円、500個限定)など、4アイテムをラインアップ。

 日本でのフラッグシップ・ストア出店に関しHot Toys(本社=香港)チャン社長は「とても幸せ、本当にうれしい。応援してくれて、愛してくれてありがとう」と笑顔で応え、「東京はアジアのトイ・フィギュアビジネスでも重要な場所。原宿は若い人も多くトレンディーでスタイリッシュな街なので、当ブランドの顧客層と合っている」と自信を見せる。

 ホットトイズジャパンのフランク・デュボア社長は「応援してきてくれた方々のおかげでリアル店舗を出店できた。インターネットに移行してきている時代の中で、物と触れることで、なぜ業界ナンバーワンなのかを体験していただきたい。フィギュアカルチャーの発信地でもあるが、最近は停滞してきているので、当店から20世紀のフィギュア文化を発信できれば」とも。

 営業時間は11時~19時。12月10日・11日は1日300人までの入場制限を行う。整理券は両日11時から配布。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース