中目黒に10月、ノート「トラベラーズノート」のフラッグシップストア「TRAVELER'S FACTORY（トラベラーズファクトリー）」（目黒区上目黒3、TEL03-6412-7830）がオープンした。経営は同ブランドを手掛けるデザインフィル（渋谷区恵比寿1）。

経年変化による色むらのある外壁をそのまま残したファサード

　同社のプロダクトブランド「ミドリ」から2006年に誕生した同ノート。これまで国内外でイベントを行ってきたが、発売5周年を迎え、フラッグシップストアを構えることで同商品の「より一層の広がりを追及」するとともに「新しい価値を持つ製品の開発やコミュニケーションの創出」を目指すという。

　路地裏に構えた店舗はかつて紙加工工場として使われていた築50年以上の建物をリノベーションしたもの。店舗面積は1階・2階合わせて約21坪。ファサードは経年変化による色むらのある外壁はそのままに、上部には大きなロゴを掲出。店内は木材を基調に素材がむき出しになった壁や床の空間に、世界各地から集めたというテーブルや小物をディスプレーし「旅を感じさせる空間」に仕上げた。

　1階では「旅するように毎日を過ごすための道具」をテーマに、同商品関連製品、革小物、スタンプなどのオリジナルプロダクト、「旅を感じさせる」書籍、カスタマイズ用のパーツなどを販売。同フロアには、ノートをカスタマイズできるコーナーも用意する。2階にはテーブルや椅子、ソファ（約12席）を配し、同店オリジナルブレンドの「徳島・アアルトコーヒー」のドリップコーヒー（300円）を提供し、本を読んだりできる「くつろげる空間」にした。

　商品は、タイ・チェンマイ製の革カバーに、筆記性を「追求」したオリジナルの紙、「ミドリダイアリー用紙」を使用した日本製のリフィルを組み合わせた「トラベラーズノート」をはじめ、ビンテージのポストカードやロードマップ、タイのステーショナリーなど「トラベラーズノート」と「相性の良い」雑貨など。スタンプ、チャーム、マスキングテープ、革小物、トートバッグ、シャツなどの同店限定商品もそろえる。

　オープン後は男女ともに30代を中心に来店があるという。同店ブランドマネジャー飯島敦彦さんは「世代や国籍を超えて、さまざまなお客さまのコミュニケーションが生まれる場所になれば。単にモノを販売する場ではなく、コミュニケーションも含め、いろいろな体験ができる場所にしていきたい」と話す。

　営業時間は12時～20時。火曜定休。