明治神宮外苑前広場を中心に11月1日、複合デザインイベント「TOKYO DESIGNERS WEEK(東京デザイナーズウィーク)2011」が開幕した。主催はNPO法人デザインアソシエーション。
今年で26年目を迎える同イベント。国内外の企業・デザイナー・ギャラリーなどがそれぞれの作品や取り組みを発表。同所を中央会場に、青山エリアを中心とした70以上のショップやギャラリー、カフェなどで連動企画を実施する。今年は「LOVE 地球への愛、ヒトへの愛、モノへの愛」をテーマに 、デザインをはじめ、現代アート、音楽、ワークショップなど、幅広いクリエーティブを体感できる場として展開する。
場内は「環境」×「デザイン&アート」をテーマに企業や大使館などがPR・販売を目的に出展するメーンコンテンツの「環境デザインTENT」、出展者がプロモーション・作品発表を目的に展開する貨物用コンテナを使った空間インスタレーション「コンテナ展」、学校単位で学生たちの作品をプレゼンテーションする「学生作品展プラス」、音楽イベントや映像作品の上映などを行う直径約30メートルの巨大映像ドーム「TDW DOME」、アートコンテンツを紹介する「TDW ART」などで構成。
「環境デザインTENT」では、NTTドコモが、トンネル型のスクリーンに映像を投影し、壁面に設置したスマートフォンの画面を下にスクロールすると映像が動くオリジナルホームアプリ「docomo Palette UI」を使ったインスタレーションを展開。デザイン・アート・音楽を通じ東日本大震災の被災地を支援する「ARIGATO PROJECT」のブースでは、岩手・宮城・福島の小中高生とミュージシャンのナオト・インティライミさんや書家・紫舟さん、テキスタイルデザイナー・梶原加奈子さんらのクリエーターがコラボした作品を展示している。
「コンテナ展」では、ツイッターと連動し、「#おいしいもの」でツイートされた画像をオブジェに投影するほか、パスタやカレーライス、ラーメンなどの文字が書かれたフライパンをコンロの上に置くとツイッターに投稿された各メニューの画像がテーブルに表示されるニフティ・クリエーティブチームのインスタレーションを展開。料理などが配膳されたテーブルの随所に穴が開いており、来場客がその穴から顔をのぞかせることで「食になる/食を見る」体験ができる、クリエーター村川和隆さん・仙田禎さんのインスタレーションなど、レストランガイド「ZAGAT」協賛による「Food」をテーマに公募の中から選んだ優秀作品15組の作品展示なども行う。
「TDW ART」には、ミヅマアートギャラリーや小山登美夫ギャラリー、山本現代、ギャラリーSIDE2など9つのコンテンポラリーアートギャラリーが出展。気鋭彫刻家・棚田康司さんやアーティスト集団「Chim↑Pom」、チームラボ(猪子寿之さん)、アートユニット「淀川テクニック」など13組のアーティストによる作品を展示する「エルピスの空」展、CGアーティスト河口洋一郎さんが手掛けた、5億年前のカンブリア紀の生物からインスパイアしたバイオマシンの立体造形作品の展示などを行う。
開催時間は11時~21時(最終日は18時まで)。入場料は2,500円。今月6日まで。