渋谷センター街に9月26日、「バスケットボールストリート」が誕生し、日本バスケットボールリーグ(以下bjリーグ)所属チームの選手たちによるパレードが行われた。
通り名は渋谷センター商店街振興組合(渋谷区宇田川町)が発表したもので、新たな試みとして通りに名前を付けるイメージ戦略。井の頭通り、Bunkamura通りなど5つの通りを擁する渋谷センター街のうち、メーンとなるセンター街入口から「マクドナルド渋谷センター街店」前までの約150メートルの区間を「バスケットボールストリート(通称「バスケ通り」)」と命名した。
通りの街灯にはbjリーグ所属チームの選手たちの写真を使った装飾などを施すほか、渋谷センター街入口のメーンポールには「バスケットボールストリート」と書かれた横断幕を掲出する。
当日、宇田川交番前で行われた式典で同組合小野寿幸理事長は「渋谷は伝統のある街。忠犬ハチ公も有名だが、忠犬ハチ公も『なぜバスケットボールストリートなのか』と驚いていると思う。健全育成、良い大型店が出てきてくれるよう、街の発展に努力していきたい」とあいさつ。桑原敏武渋谷区長は「センター街は若者の通りとして全国に名が通っているが、ちょっと危ない所という評価があったのも事実。(同組合が)パトロールをして汚名払拭(ふっしょく)に全力を注いできてきれいになってきた。スポーツを通して明るく健康な街にしていこうという心に沿って、地域が明るく健康に発展していくと思う」と述べた。
その後、「ABCマート 渋谷センター街店」前で、小野理事長、bjリーグ河内敏光コミッショナーらによりテープカットが行われ、bjリーグ所属チームの選手や松濤中学校のバスケットボール部員たちなど50~60人がバスケットボールストリートをパレードした。
日頃から渋谷に遊びに来るという墨田区在住の田中綾美さん(21)は、掲出された横断幕を見て命名されたことを知ったという。「困るという事はないが、何のことかよくよく分からない。(イメージ戦略としては)でも、いいのでは…」と話していた。
しずなさん(23)、かなこさん(21)は「(渋谷とバスケットボールの関係について)あんまりイメージがない。多分言わない」とし、「小学生以下の子どもたち(が大人になるころ)じゃないと浸透しないかも」とも。