ナイキ原宿(渋谷区神宮前1)で9月22日、映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー2」(ロバート・ゼメキス監督、1989年)で注目を集めたスニーカー「2011 NIKE MAG」1足が限定でオークション販売される。
映画に登場するスニーカーを「精巧」に再現した「2011 NIKE MAG」
同作でカナダ人俳優のマイケル・J・フォックスさん扮(ふん)するマーティ・マックグライが2015年に履いていた同スニーカー。フォックスさんが発病した神経変性疾患「パーキンソン病」の撲滅の推進とこの病気と闘う患者のための治療の改善を目的に活動する「マイケル・J・フォックス財団」に寄付するため開催される。
同スニーカーの開発を進めていたナイキは、同財団が上限5000万ドルを募ることができれば、グーグルの創業者であり同じ病気の遺伝子を持っていることを表明しているセルゲイ・ブリンさんと妻のアン・ウォージットスキーさんも同額を提供することを知り、この財団へ寄付を募るため、同スニーカーの発売を決めた。ナイキは、インターネットオークション「eBay」に1500足を出品(今月18日までアメリカからのみ購入可能)。売り上げは同財団に寄付される。
同作に登場する「NIKE MAG」の「精巧なレプリカ」に仕上がっているという同スニーカーは、ナイキ初の充電可能なフットウエア。自動でシューレースが締まるパワーレースではないが、外観のアッパーの描く曲線や光るLEDパネルとストラップの「NIKE」の電光表示を再現。ハイトップの「耳」部分をつまむことで発光し、1回の充電で5時間光り続けるという。今回のスニーカーには、足首とつま先を「より快適に」するため、フォームのサポートを追加した。
オークションにかけられる1足は、「特製ハードケース」に入れられるほか、ナイキのマーク・パーカー社長のサイン入り「特製セラミックミニチュアレプリカ(限定品)」付きとなる。サイズはアメリカサイズで8。オークション開始価格は20万円。売り上げのうち利益分を同財団に寄付する。
フォックスさんは「パーキンソン病関係者、スニーカーマニアと『バック・トゥー・ザ・フューチャー』ファンという、それぞれに情熱を持つ3つのグループの人々をつなげるこのプロジェクトに興奮を覚える。この支援により、パーキンソン病治療法の解明という目的にさらに近づくことができる」とコメント。
オークションには抽選で25組(50人)を招待する。事前申し込みが必要で、今月18日までメールで受け付けている。当日は、ナイキジャパンからの招待状と身分証明が可能な書類がないと入場できない。開催時間は21時30分~23時を予定(開場は21時)。応募アドレスなどはホームページで確認できる。