渋谷の複合施設「Bunkamura」(渋谷区道玄坂2)が7月4日、設備改修工事に伴い休館した。
東急グループ・東急文化村(松濤1)が運営する同施設は1989年、当時日本初の大型複合文化施設として東急百貨店本店隣にオープン。今回、舞台機構、照明設備、音響設備、空調設備の改修をはじめ、一部の客席、来館者用トイレ、楽屋などを改修し、館内に出店する飲食店なども一時休業する。
同社は来春渋谷駅東口に開業予定の超高層複合ビル「渋谷ヒカリエ」内の大型劇場「東急シアターオーブ」の運営を受託することが明らかになっているほか、再オープン後は館内コンバーチブルホール「オーチャードホール」の芸術監督にバレエダンサーの熊川哲也さんを迎えるなど、今後 両施設を通じた文化施設の再編にも注目が集まる。
改修工事施工に伴い結成された「大規模修繕劇団」の旗揚げ公演「血の婚礼」など、休館期間中は同社が主催し外部の施設で公演を上演。再オープン後は、オーチャードホールでバレエ「シンデレラ」、舞台「テヅカ TeZukA」の日本初演がそれぞれ公演を控えている。
「より快適にコンテンツを発信していくための改修。リニューアルオープンはクリスマス、正月の時期なので楽しみにお待ちいただければ」と同社広報室澤田隆之さん。
同館は12月23日再オープン予定。チケットセンターは休館中も営業を継続する。