渋谷・明治通りの「DIESEL SHIBUYA」(渋谷区渋谷1、TEL 03-6427-5955)内のギャラリーで現在、ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動する2人組デザインスタジオ「MOGOLLON(モゴヨン)」のエキシビション「SOMETHING IS ABOUT HAPPEN」が開催されている。
モゴヨンは、フランシスコ・ロペスさんとモニカ・ブランドさんが2004年に設立した「ブティック・スタイル」のアート・ディレクション・スタジオ。「豊饒」「潤沢」などを意味するスペイン語のスラング(俗語)から命名した。
2人がグラフィック・アーティストで、映像作家でもあることから、ファッションや音楽、エンターテインメイトなどの分野のブランドや個人のコンサルティングなども手掛けている。これまでにマドンナさんをはじめ、R&Bシンガー・ソングライターのケリスさん、エレクトロ・ポップ・ユニットのフィッシャースプーナーなどのアートワークも担当した。
NYやシカゴなどアメリカ国内をはじめ、オーストリア・ウィーンやベネズエラ・カラカスなど各地の展覧会にも出展する同スタジオの国内初の展覧会となる同展では、「ファインアートの感受性とデザインの原理を融合」する彼らの「美」と、「オブセッション(強迫観念)」にまつわる作品を紹介。これまで手掛けてきた、ケリスさんのアルバム「フレッシュ・トーン」のアートワーク「Kelis Fleshtone」(2010年)やフィッシャースプーナーのポスター「Fisherspooner」(2006年)などの代表作のほか、ミューズ(=インスピレーションの源)であるモデルのノラさんをフィーチャーした「NORA」などの新作ポスターを含め20点以上を展示している。
場内ではほかにも、昔のハリウッド映画にインスパイアされたもので、デザイナーのクリスチャン・ジョイさんが手掛けた衣装をまとうジュエリーデザイナーのジュールズ・キムさんが「創造」「混沌(こんとん)」「狂気」の三位一体を象徴する女神として登場する映像も上映。
開催時間は11時30分~21時。入場無料。8月14日まで。