中堅アパレルの東京スタイル(千代田区)は、輸入商品や自社ブランドアパレル商品の販売などを手掛けるエレファント(渋谷区神宮前6)と、卸売などを手掛けるローズバッド(同)を子会社することを明らかにした。
1976(昭和51)年創業のエレファントは、セレクトショップ「ROSE BUD(ローズバッド)」「SLAP SHOT(スラップショット)」などを展開。主力のローズバッドは1993年、渋谷・明治通り沿いに1号店をオープンし、同名の自社ブランドや欧米を中心としたセレクトアイテムを販売。ローズバッドは、エレファントを中心に、衣料品・雑貨小売り業者への卸売りを手掛ける。
一方、東京スタイルは婦人服総合メーカーとして、米「ナネット・レポー」のライセンスなどを国内展開。6月1日付けでアパレル大手のサンエー・インターナショナル(世田谷区)と共同持株会社を設立。現在、新しいビジネスモデルの確立に向け、ブランド・ポートフォリオの見直しや新ブランドの開発を推進している。
今回、両社を子会社化することで「ローズバッド」ブランドによる新業態参入を図るほか、同社が保有する「経営資源」を提供することで、店舗展開やウェブ販売の展開を加速させ、事業規模の拡大を目指す。両社が手掛ける投資関連事業を7月下旬に切り離し、8月1日に株券の引き渡しを行う予定。
東京スタイルは、エレファントの株式85.3%にあたる6,826株(取得価格17億8,300万円)、ローズバッドの株式85.3%にあたる3,413株(同56億4,500万円)をそれぞれ取得する。エレファントの2月期売上高は67億4,800万円、ローズバッドの昨年7月期の売上高は45億7,700万円。