渋谷・キャットストリート沿いのフリーペーパー専門店「Only Free Paper(オンリー・フリーペーパー)」(渋谷区渋谷1、TEL 03-6427-6661)で5月3日から、「金岡新聞 展覧会」が開催される。
昨年1月ごろに創刊した「金岡新聞」。友人が折り紙に学校で起こった出来事を「ニュース」として書いているのを見て、和歌山県在住の金岡陸君(小学4年生)が始めたA4のフリーペーパーで、「金岡新聞社」として編集・発行。金岡君は毎週土曜日を「新聞を書く日」とし、一日かけて作成しているという。
近隣の年配者とも仲が良く、全く人見知りしないという金岡君。母親によると「おしゃべりしたことなどを記事にしている感じ」という記事内容は、誕生日を迎えた人や自宅で収穫した青果、庭に咲いた花などの紹介、運動会や始業式などの学校行事、家族旅行などで、東日本大震災後には支援に関する記事も載せた。同紙には写真や絵のほか、広告欄や天気予報、「編集部から一言」「お詫び」欄などもある。発行は週1回で、新聞は学校に掲示されるほか、近隣の「愛読者」にはカラーコピーした同紙を金岡君自らポストに投函(とうかん)している。
金岡君の友人の母親からの紹介を受け、2カ月半前から同紙を取り扱っている同店。「フリーペーパーファン」からの反響も大きく、店頭で配布する約30部は設置後、早い段階でなくなってしまう。今回、「一人でも多くの方に触れていただきたい」と同展を企画。第1号を含め20号分ほどを展示する予定。
将来の夢は「新聞記者かJAXAで宇宙開発をすること」という金岡君。「皆さんにたくさんの笑顔を届けたい」という。
「今や小学生でもネットを活用する時代だが、自分の足で話題を発見し、真心を込めて手書きで人に伝えている報道の原点が集約されている。童心に帰れるような、ほっこりした話題が満載なので、ぜひ癒やされてほしい」と、ライターで同店ギャラリー企画担当、やきそばかおるさんは話す。
開催時間は11時~20時。無料。5月14日まで(6日・10日は休み)。