ぴあ(渋谷区東1)は4月22日、エンターテインメント情報誌「ぴあ」首都圏版を、7月21日発売号をもって休刊すると発表した。
1972年(昭和47)7月に創刊した同誌。エンターテインメント情報誌の草分けとして、興行スケジュール、エンターテインメント特集、アーティストインタビューなどを掲載し、1980年代後半には発行部数約53万部を誇っていた。インターネットが普及したことから近年の発行部数は6万部ほどで、現在の同グループの売り上げの約9割がチケット販売だという。
そうした中、「紙媒体として、時代の役割は全うした」(同社広報担当小沢聡子さん)と判断し、今回の休刊を決定。インターネットでの情報発信はこれまで通り続けるほか、今秋を目安にエンターテインメント情報を中心とした新雑誌創刊を検討している。
同誌は隔週木曜発行。1985年(昭和60年)に創刊した関西版は昨年10月に、1988年(昭和63年)に創刊した中部版は同年6月に、それぞれ休刊している。