原宿・竹下通り近くの複合施設「ニコニコ本社」(渋谷区神宮前1)2階に4月9日、喫茶スペース「TEA ROOM 2525」(TEL 03-3796-2627)がオープンする。運営はインターネット動画共有サービス「ニコニコ動画(原宿)」を運営するニワンゴ(中央区)。
昨年12月にプレオープンした同所。地下1階には管理事務所を設けるほか、1階は生放送配信やアーティストイベントなどを開催するスタジオ、3階には「人気ユーザー」の音楽CDや関連グッズ、オリジナル商品の販売などを行うショップ(TEL 03-3769-2525)をそれぞれ展開。今回、喫茶スペースがオープンすると同時にグランドオープンを迎える。
店舗面積は165.67平方メートル。席数は40席を用意。店内は、コンクリートの壁やレンガ調の壁にしたほか、サッシを取り付けるなどバルコニーやテラスをイメージ。店内には「ニコニコ生放送」専用ブースも設ける。予約も可能。同店のスタッフにユーザーを雇用し、ユーザー同士が「触れ合える場」を提供することで、役者や作曲家などデビューを目指すユーザーの「夢を応援」。スタッフは「執事風」のユニホームで接客するほか、同サービスの「人気ユーザー」が一日店長を務めるイベントも不定期で開催。
ドリンクメニューは紅茶がメーン。「ニコニコ動画」に投稿されたことでも知られる「桜ノ雨」をメニュー名にした桜のフレーバーティーをはじめ、「世界の新着紅茶」としてオープン時に提供する「アールグレイ・ランカクラシック」のほか、「ストロベリーティー」「キャラメルティー」(以上各500円)などをそろえる。
フードは、チョコレートとストロベリーの2種のソースで自由にコメントなどを書くことができる「コメントパンケーキ」(400円)、モンブラン、レアチーズケーキ(各500円)などを提供。ニコニコ動画のプレミアム会員向けに、紅茶にオリジナルクッキー1枚を付ける、コメントパンケーキに「弾幕トッピング」が付く、テークアウト専用のアイスティー無料(一般の人は予価280円)などの限定サービスも用意する。客単価は900円を想定。
このほか、「ニコニコ生放送」ブースへの「差し入れ」専用メニューとして、「激マズ汁」「猫耳」「バラの花」(各500円)、ドンペリニョン(5万円)などもそろえ、料金はオーダーした来店客が支払う仕組み。通常メニューの各種紅茶やフードメニューの差し入れも可能。
「ネットとリアルの融合がテーマ。ネット文化の発信基地として、新しいクリエーティブが生まれ、常に新しいものが誕生する場所になれば」と同社クリエーティブ・ディレクターの伊豫田(いよだ)旭彦さん。「今まであまり触れる機会がなかった方には『ネットってこんなに面白かったんだ』ということを感じてもらいたい」とも。
営業時間は11時~20時。9日には、歌い手・ぽこたさん、生主・百花繚乱さんが一日店長を務める予定。9日・10日には、2階の喫茶、3階のショップへの来店客にエコバッグかTシャツ(各先着500人限定)を進呈する。