代官山のパンケーキカフェ「DAIKANYAMA PANCAKE CAFE CLOVER'S(代官山 パンケーキ カフェ クローバーズ)」(渋谷区代官山町、TEL 03-3770-2733)が3月18日、一日の売り上げ全額を東日本大震災の支援へ寄付する企画を行った。
11日に発生した東日本大震災を受け、同店オーナーの鈴木堅吾さんが「店としてできること」を考え企画。オープンから来店が相次ぎ、16時ごろには「普段より少し多めに用意した」ハンバーグが完売した。
この日の総来店客数は77人で、売り上げは9万4,125円。そのほか、「お釣りも寄付に充ててほしい」などと預かった1,330円を合わせ9万5,455円を寄付する。震災後も営業を続ける中で、最高の売り上げとなった。週明け早々に郵便局から募金先に送り、ホームページ上で報告するほか領収書などの写真をツイッター(@pancake_clovers)に掲出する予定。
ツイートを見て来店したという近くの美容室「Agee Daikanyama」(恵比寿西1)で働く川口真一郎さん(31)は「店自体は知っていたが、来るのは初めて」とし、「自分ができることは節電や生産、消費など当たり前のこと。消費をするなら、ちゃんとしたところでして協力したいと思った」と話す。
普段は20代の女性利用客が中心の同店だが、この日は「少し年齢層が高く、男性が多かったような印象だった」とし、「初めて来てくださる方や顕著にお一人の方が多かった。『せっかくだから』とドリンクを頼む方がいつもより多かった」と鈴木さん。「いつもと違う気分だった。場所と料理は提供したが、私自身はお金を出していない。多くの方に来店いただきこれだけのお金が集まったので、お客さまに感謝」と振り返る。
「当店も久しぶりににぎわった。今日(18日)、代官山で一番活気のある店だったのでは。当店のような店が徐々に増えれば街が活気づくと思う」とも。来店客からは「本当に頑張って」などの励ましのほか、宮城県出身の来店客からは「ありがとう」という言葉も受けたという。
当面の営業時間は12時~19時(状況により変動する可能性あり)。