渋谷「Bunkamuraザ・ミュージアム」(渋谷区道玄坂2、TEL 03-3477-9413)で現在、ヨハネス・フェルメールの作品など独シュテーデル美術館が所蔵する作品を展示する「フェルメール『地理学者』とオランダ・フランドル絵画展」が開催されている。
フランクフルトにある同館は、商人で銀行家だったヨハン・フリードリヒ・シュテーデルが自身のコレクションを基に約200年前に設立。現在、10万点以上の作品を所蔵している。今回、同館が改装工事を行うのに伴い、開館後初めて作品を貸し出した。
現存する30数点の作品の内、フェルメールが描いた男性単身の作品で現存する2点「天文学者」「地理学者」の中から、「地理学者」(1669年、油彩・キャンバス)を展示。ほかにも、オランダの貴族出身である夫婦のほぼ原寸大の半身像で、「女の肖像」と対になっているフランス・ハルスの「男の肖像」(1638年、油彩・板)、「ガラスの花瓶に生けた花」(1610年~1625年ごろ、油彩・銅板)、「楽園でのエヴァの創造」(1630年代後半、油彩・銅板)などのヤン・ブリューゲル父子の作品など、歴史画、風俗画、静物画など95点が並ぶ。
同展開催に伴い、Bunkamura正面入り口のフラワーショップ「プレジュール」とレストラン「ドゥ・マゴ・パリ」でコラボレーション企画も展開。今月31日までの開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで、以降は未定)。入館料は、一般=1,500円、大学・高校生=1,000円、中学・小学生=700円ほか。5月22日まで。