SHIBUYA109(渋谷区道玄坂2、以下109)で1月2日、各店が目玉の「福袋」を売り出す初売りが始まり、エントランス付近では購入した商品をその場で「交換」し合う「福袋交換会」も行われた。
毎年、夜中から並ぶ「徹夜組」も多く見られる109の初売り。今年で「参戦」4回目となる千葉県在住の佐藤杏吏さんと2回目の松本祐里江さん(ともに高校2年)は、1日の11時ごろから並び行列の先頭に。福袋については、事前に決めているブランドはなく、「店の雰囲気とかを見て決めたい」と話した。
例年同様、先陣を切って福袋の販売を開始したのは、人気ブランド「セシルマクビー」。混雑を避けるため、地下2階特設会場で6時30分から販売をスタート。全館の営業開始は7時の予定を15分繰り上げ、これまでで最も早い6時45分となった。
来店客は扉が開くと同時に目当ての売場へ一目散に流れ込み、オープン直後から1階の店舗「ダイヤ」前は福袋を求める人たちなどで溢れ返り一時騒然となった。店員からは「押さないでください」などの声も。その後も来店客たちが地階から上層階まで階段に長い列を作るほどの人気ぶりだった。
5階「リズリサ」でも福袋を求める行列ができたほか、タレント若槻千夏さんがデザイン・プロデュースを手がける8階「ダブル・シー」、読者モデルとして活動するほかブロガーとしても人気が高い松岡里枝さんがブランドディレクターを務める昨年9月オープンの6階「アンクルージュ」も入場規制がかかるほどの盛況ぶりに。
8時を過ぎ館内全体に活気が満ち始めたころには、同館エントランス付近の広場でも福袋を開封し中身をチェックする人が増え始め、開封した商品の中で趣味やサイズが合わないものなどを手に「この服交換しませんか~」などの掛け声が響き渡る恒例の「交換会」が始まった。
目当てのブランドの福袋を手に入れた中野区在住の安藤萌珠さんと山本ひなのさん(ともに高校1年)は、交換した福袋の中身が1~3点だったことから「(中身は)良かった。(交換できたので)満足」と笑顔を見せた。
「H&M」や「ZARA」をはじめ、昨年12月渋谷センター街にオープンした「FOREVER21」など、海外発ファストファッションチェーンが渋谷に相次いで出店する中、同館は今年初の試みとしてセシルマクビーやマウジー、リップサービス、ダブル・シーなど約35店舗が参加する同館限定福袋を売り出したほか、同日から始まった冬のバーゲン「7DAYS BARGAIN」では20年以上ぶりにCFを放送するなど冬のバーゲン商戦に注力している。